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EXPASAにNOPASA…進化するSA、PAへ行ってみよう!

EXPASAにNOPASA…進化するSA、PAへ行ってみよう!

日本全国を縦横無尽に走る高速道路で異変が発生!SA(サービスエリア)やPA(パーキングエリア)が、まるでテーマパークのような楽しい進化を遂げつつあります。EXPASA、NEOPASAなど呼び方まで変化し、それぞれ個性的なサービスをアピールしています。

そこはただ「立ち寄る」ための場所ではなく、楽しく「休みながら遊ぶ」エリアになっているのです。ここではそんな高速道路のSA、PAの最新事情を解説しつつ、それぞれのコンセプトワークの違いや、訪れてみたい注目スポットをご紹介します。

 

ついに宝塚の世界が、高速道路に出現!?

 

まずご紹介するのは、2018年にオープンして以来、人気を博しているちょっとユニークなスポット。

呼び名はそれぞれにいろいろな理由づけがあるにせよ、SAとPAの劇的進化の根本にあるのは、「地元に根ざしたテーマ性を生かす」という哲学。新名神高速道路の宝塚北SA(上下線とも同一)もまた、オーソドックスなサービスエリアの名前を残しつつ、中身はしっかり進化を遂げました。まさに新時代のSA、PAを象徴する施設と言えるでしょう。

コンセプトは「宝塚モダン」。南欧風の建屋のインパクトもさることながら、「ベルサイユのばら炭酸せんべい」や「乙女餅」など、宝塚歌劇団にちなんだお土産が充実しているあたりは、ファンにはたまらないものです。

グルメスポットも名店ぞろい。大阪・道頓堀発祥のラーメンの名店「どうとんぼり神座(かむくら)、カレーうどんが有名だけどきつねうどんも絶品の愛知県豊橋市の和食麺処「つるあん」プロデュースの「めん処 つる庵」、大阪市西区発祥の専門店「北極星」が監修した絶品オムライスが食べられる「タカラヅカキッチン」、自家製天然酵母を使った食パンを持って帰りたい「森のパン」などなど。高い天井にシャンデリアがぶら下がっているフードコートなんて、果たして日本に何ヵ所あるでしょうか。

かつての暗くて、狭くて、長居したくなかったSAやPAとはかけ離れたイメージ。そんなメタモルフォーゼが日本全国で巻き起こっているというから驚きです。

 

進化するSA、PA続々!その理由は「ハイウェイオアシス」

 

SA、PAが変化するきっかけとなったのは、2005年の旧道路公団民営化でした。「サービスするエリア」として自由な発想で営業展開することが可能になったことに加え、町おこし村おこしの流れが「道の駅」という具体的な形で成功例を重ねていったことも、ひとつの背景としてあったのかもしれません。また、地産地消、ご当地グルメ、B級グルメといった食を中心とするローカル色豊かなカルチャーがアイコンとして一般的に知られるようになったことも、おそらく関係しているのではないでしょうか。

新しい地域振興の形を模索していた地方の都市にとって、「サービスするエリア」の革新は非常に魅力的な取り組みとなり、その動きは日本全国に広がっていきました。

高速道路だけでなく一般道からの利用者もアクセスできる「ハイウェイオアシス」という施設の展開と成功も、そうした魅力的な取り組みの代表例と言えそうです。道の駅とSAを合体させたような発想は、商業施設と公園を足して2で割ったような一体感のあるレジャー施設として、今はすっかり地域に定着していると言います。

EXPASAとNEOPASAってなにが違うの?

NEXCO中日本(中日本高速道路株式会社)が管轄する東名高速道路や中央自動車道、名神自動車道、東名阪自動車道には、「EXPASA(エクスパーサ)」と呼ばれる施設が展開されています。

東京からもっとも近いところにあるEXPASA海老名は、上下線それぞれに巨大な商業施設を構え、いつも大勢の観光客で賑わっています。建物そのものは以前からあったものですが、徹底的な改築が施され、トイレなども含めて非常に清潔でモダンな印象に変わりました。

さまざまなジャンルの人気店のテナントを誘致することで、買う、食べるといった旅のエッセンスをより付加価値のある形に高めていることが、人が集まる理由のひとつであることは間違いありません。もちろん、グルメスポットも非常に充実しています。

とくに上り線側、名店の販売ブースが並ぶ1Fはさながらデパ地下のよう。2Fのフードコートには、静岡発の「富士山の国 らーめんたいざん」と、東京発の「ラーメン専門店ザボン」が、塩・醤油vsとんこつというラーメン名店対決を演じています。さらにはイタリアンの名店MANO MAGIO Grillがプロデュースする洋食「M1プレート」も見逃せません。

新時代の新発想で新たに生まれたNEOPASA

こうしたEXPASAに対して、新東名高速道路の4ヶ所に開設されているのが「NEOPASA(ネオパーサ)」です。NEO(新しい)という名前どおり、レジャー的な要素も含めた複合型商業施設としてイチから計画されている点が、最大の違いと言えるでしょう。公式HPにおいて、それぞれにつけられたキャッチコピーは、なかなか興味深いものがあります。

NEOPASA駿河湾沼津……「新東名唯一のオーシャンエリア」
NEOPASA清水……「くるまライフのコミュニティーパーク」
NEOPASA静岡……「県内名産品に出会える」
NEOPASA浜松……「楽器の街らしく“音”をテーマに」
NEOPASA岡崎……「“岡崎宿”と“森のエントランス”」

イチから計画・開発された施設だけにゆとりのある通路配置や、ドッグランなど多彩なニーズに対応できるスペースの充実など、EXPASAではできなかったことが盛り込まれている印象もあります。

たとえばNEOPASA岡崎(上り)などは、建屋そのものが宿場町をイメージしたスタイルで目を引きます。名古屋コーチン親子丼の名店「伊藤和四五郎商店」やみそかつの老舗「矢場とん」、さらに安城で人気のベーカリー「パンのトラ」など、何度でも足を運びたくなる魅力的なスポットなのです。

 

星の王子様vs鬼平犯科帳の見どころ

 

ふんわり優しい空気が流れる「星の王子さまPA」

よりテーマ性を強くアピールしているのが、北関東エリアにある2つのPAです。ひとつは、2010年にオープンした関越自動車道上り線寄居の「星の王子さまPA」。こちらは、フランスの作家、サン・テグジュペリ原作の名作「星の王子さま」とのコラボで生まれました。

施設全体は、作者ゆかりの南仏プロヴァンス地方の街並みをイメージして作られています。建物を見て回るだけでも、ちょっとした小旅行気分を味わえますよ。広い散策路のあるガーデンゾーンや、フランス語で書かれた看板、自動販売機まで、ファンタジックな世界観を堪能してください。

大江戸の雰囲気漂う「鬼平江戸処」

もう一軒も、同じく小説の世界とのコラボ施設ですが、池波正太郎が書いた日本の時代小説の傑作・「鬼平犯科帳」が舞台となっているだけに、南仏プロヴァンスとはまったく違う和の魅力が溢れています。

2013年にオープンした「鬼平江戸処(おにへいえどどころ)」があるのは、乙北自動車道の上り線 羽生PA。温故知新をコンセプトに、江戸時代の世界にちょっとだけタイムスリップするイメージを楽しんでほしいという思いが込められた施設。江戸の食文化やお土産も、原作小説の雰囲気そのままに「軍鶏鍋 五鉄」やうなぎの「忠八」など、ファンでなくとも全部入りたくなってしまうお店の数々が勢ぞろい。そのこだわりぶりには、まさに脱帽です。

 

ますます広がる、ユニークスポット

 

東日本エリア、西日本エリアを管轄するNEXCO各社もまた、それぞれにユニークなSA、PAの展開を進めています。ここではその名前と、コンセプトワークをまとめてみました。

2019年夏には、東北自動車道蓮田SA(Pasar蓮田)上り線が移転。その商業規模は現在から比べて2倍に拡大されるほか、駐車場のキャパシティも約3倍に達する規模に生まれ変わるのだそうです。新世代SA、PAの人気はまだまだ衰えることを知らないようです。

■NEXCO東日本(東日本高速道路株式会社)エリア

「Pasar(パサール)」
東北自動車道 蓮田SAなど/常磐自動車道 守谷SAなど

インドネシア語では「市場」、スペイン語では「立ち寄る」という意味を持つSAの新形態。ドライブの途中で立ち寄って一息つきながらも、にぎわいの中で充実した時間を過ごしてほしい、という思いが込められたネーミングです。

「ドラマチックエリア」
東北自動車道菅生PAなど

デザインコンセプトにエリアの特色を最大限盛り込むことを目指した、地域密着型の商業施設です。ただ特産品などを集めるだけでなく、商品の品揃えや店舗の演出などにドラマ性を付加しているのが特徴と言えるでしょう。

「YASMOCCA(ヤスモッカ)」
東北自動車道 矢板北PAなど

いつでも毎日、気軽に立ち寄ることができるエリアをコンセプトに、くつろぎ感を演出。その名のとおり、ちょっとひと休みするのに最適。

■NEXCO西日本(西日本高速道路株式会社)エリア

「PAVARIE(パヴァリエ)」
名神高速道路 大津SA「パヴァリエ びわ湖大津」など

フランス語で駐車を意味する「PA(パルキング)」と様々なを意味する「VARIE(ヴァリエ)」を合体させた「パヴァリエ」は、エリアそのものから見える眺望などを生かした設計が個性的。複合型商業施設としてエリアの有名店舗やナショナルブランドも充実しています。太陽光発電など、エコロジーにも配慮したところもまた、新世代ならではの魅力と言えるでしょう。

「モテナス」
名神高速道路草津PA「モテナス 草津」

「もっとスマイル、おもてなし。」をキャッチフレーズに、主にPAを中心に展開している施設です。親みやすさ、フレンドリー感を大切にしながら、ポイントサービスといった普段から利用する人たちが嬉しいコスパの高さや、シャワーコーナーといったサービスの充実ぶりが、ユニーク。比較的規模が小さいけれど数が多いPAだからこそお似合いの、多彩なサービスが用意されています。

 

まとめ

さまざまな個性溢れる新世代SA、PAには、「一度は行って見たい」と思わせる魅力がそれぞれに感じられます。ほどなく自動運転で車任せのロングドライブが当たり前の時代になれば、移動の時間や目的に対するエンターテインメント性がますます重要になってくることでしょう。

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