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スムーズな走りで危険を回避!スイスイ首都高速道路の走り方【総論編】

スムーズな走りで危険を回避!スイスイ首都高速道路の走り方【総論編】

東京都23区を中心に、神奈川県、千葉県、埼玉県をつなぐ自動車専用の有料道路が、「首都高速道路」(通称「首都高」)です。都心部を網羅するだけでなく、日本を東西南北に走る主要な高速道路=大動脈が集まる場所……それはまさに、日本の道路の心臓部とも呼べるでしょう。

大型ビルと歴史的建築物などが密集する都心部を走るため、そのレイアウトは普通の高速道路と比べて、とても複雑怪奇。めったに通らないという地方の人はもちろんのこと、都内に住むサンデードライバーにとっても、ある意味「鬼門」的な道路と言えます。

首都高速道路株式会社によれば、外環道の整備などによって首都高速道路での死傷事故の件数は2019年、初めて年間1万件を割ったといいます。それでも1日平均の事故件数は27件超。感覚的にはそれ以上で、毎日、どこかしらで事故が発生し渋滞に悩まされているという印象が拭えません。

とはいえ、首都高速道路を使いこなせばこれほど便利で安心な道路はないのです。「ちょっと特殊な道路」だからこそある種のお作法を知っておけば、かなりの確率で危険を回避することは可能。一緒に乗っている家族にも、怖い思いをさせることはないハズです。
そこで今回は、日常的に首都高速に潜む危険についてご紹介。運転に慣れていない人や初心者が「怖い!」と思う理由について検証し、その危険を回避するための対策について解説していきましょう。

 

知っておきたい、首都高の「危険」……初心者が苦手になるにはワケがある

 

・世にも奇妙な右側合流
初心者にとって高速道路の合流は、とても緊張する瞬間。とくに首都高の場合、とても不思議なことに右側車線に合流するケースが多々あります。ほとんどの高速道路は、左側車線(走行車線)に入るのが一般的ですから、これだけでも初めての人が慌ててしまうのももっともなのです。

さらに首都高は合流車線の距離が比較的短いICが多く、加速にもたつくと右側車線を走る比較的速い車の流れを邪魔してしまう可能性もあります。なんとか合流できたはいいけれど、後ろから猛烈な勢いで車が迫ってくる時の恐怖感は、なかなか払拭できないかもしれません。

・実質、追い越し車線はないのに速度差が平均して大きい
首都高の車の流れは、時間帯や曜日によって極端に変化します。渋滞している時はもちろん、ダラダラと澱んだ流れのおかげで初心者的には「ホッ」と一息つけるかもしれません。ですが空いている時は、かえって流れにのって走るのが難しくなる場合もあります。

とくに悩んでしまいそうになるのは、左側車線がガラガラなのに右側車線にズラっと列ができている時でしょうか。普通の高速道路の場合、もっとも右側は「追越車線」に区分され、ここを走り続けることは違反(通行帯違反)に問われる可能性もあります。基本的な考えとしては、必要な時だけ走るラインであり、本来はもっとも左もしくは中央の「走行車線」を走るのが正解です。

ところが首都高は不思議なことに、そうした「追越車線」「走行車線」という区分がありません。文面的には「追い越しに使う車線」はありますが、厳密には分けられていないそうです。つまり、たとえ右側を遅い速度で走り続けても、違反として捕まることはないということになります。一般的な運転マナーとしては?マークが浮かびますが、どちらをどのくらいのスピードで走るか、はドライバーの技量とスタンス次第。ですから先ほどの右側車線に行列ができたり、極端に左右の車線に速度差が生またりしてしまうというワケです。

・分岐が複雑過ぎて、車線変更のタイミングがわからない
「慣れていないなら普通の高速道路のように、ずっと左側車線を走って入ればいいんじゃないの?」と思われるかもしれません。それは決して間違いではありませんが……ほとんどが二車線区間の首都高では、この「安全運転」の法則が通用しない箇所もあります。

もっとも気を使うのは、放射状に伸びた路線から都心部に向かうシーン。都心中心部を走る「都心環状線」の内回り方向へと、右側車線を使って分岐する時は、空いていても混んでいても、左側から右側に車線変更するタイミングはとても気を使います。ここでももたもたしていると、黄色線の追い越し禁止区間になってしまいよからぬ方向へ向かってしまうなんて悲劇も……。

分岐だけでなく、出口が右側車線にある場合も、初心者にはハードルが高いかもしれません。誤って車線変更禁止区間に入ってしまった時、慌てて車線を変更するのは厳禁。なぜならそういう人が多く、お巡りさんにとっては絶好の取り締まりポイントになっている可能性が高いのです。

・看板を見ても、どこに向かえばいいのかわからない。
2019年7月現在首都高速には、放射状に伸びる路線として、1号線から11号線まで数字だけがついているものと、神奈川を意味するKがつくもの(K1〜K6)、埼玉を意味するSがつくもの(S1〜S5)3種類があります。そしてそれらをつなぐ環状線として、もっとも中心部を走る「C1=都心環状線」と、その外側でもうひとまわり大きな円を描く「C2=中央環状線」が組み合わされています。

はっきり言って、この数字だけ見ても、どこでどうつながっているのか理解できない人は少なくないはず。行き先の場所が表示されていても、それが果たして目的地につながる正しい方向なのかどうかを判断できるのは、走り慣れている人ばかり。たとえば関東の人が大阪環状線を使ったら、行き先の地名と目的地の関連性がさっぱりわからないと迷ってしまう…。それと同じことが起きるのです。

・先が見えないブラインドカーブが多い
都心部に近づくと、主要な建築物や大型ビルなどを避けるために、首都高はとってもトリッキーなコースに変貌します。その最たるものが、4号新宿線の参宮橋カーブです。ほとんど直角に曲がるこのカーブは、それまで60km/hだった制限速度が50km/hまで下がっていますが、そんなゆっくりめのスピードでも運転に慣れていない人にはちょっと怖いかもしれません。

そのため、こうしたカーブはとくに渋滞が発生しやすいポイントになります。合流・分岐・出口・入口の手前にも、首都高にはそんな先の見えないカーブがいくつも散在しています。カーブを曲がったらいきなり渋滞!という危険性が常にありうるのです。

 

首都高で慌てない!①事前準備編「とりあえず予習しておく」

 

そんな首都高に潜む「危険」を回避するために、どんな対策が行えるでしょうか。まずはあらかじめ、首都高の様子を知っておくことが大切です。とくに自分の目的地にたどり着くまでに使うコースを、Googleマップなどの地図アプリ、ナビゲーションアプリなどでシミュレーションしておきましょう。

そして、自分が走る経路をある程度イメージすることも大事です。たとえば、首都高速道路公団が提供する首都高情報サイト「首都高ドライバーズサイト」をチェックしておくのもオススメです。ややこしいジャンクションごとのルート案内もあって、なかなか親切。もっと初心者なドライバー向けには、「首都高のミカタ」が親しみやすくて便利ですよ。

首都高ドライバーズサイト https://www.shutoko.jp
首都高のミカタ https://www.shutoko.jp/ss/mikata/index.html

ここで紹介されている首都高出入口マップなら、経路上の路線番号をあらかじめ確認しておくことができますし、首都高の道路交通情報サイトとの連携で最新の混み具合までチェックできます。

首都高で慌てない!②安全運転編「迷惑にならない先読みと気配りのススメ」

 

首都高を走る上で気を配りたいのが「先読み運転」と「気配り運転」を心がけることです。

「先読み運転」は、次に自分がどの車線にいるべきかを、常に一歩二歩手前から考えておくこと。首都高は分岐が多く、短い区間で何度も車線変更を繰り替えすシーンも決して少なくはありません。まずは分岐、合流、すぐにまた分岐で合流、しばらくして再び分岐、合流……といった場合に、最初の分岐・合流から次の分岐・合流に向けて常に心の準備をしておけば、無駄なくスムーズかつ安全な車線変更ができるでしょう。そのためにも「予習」は欠かせません。

カーナビゲーションに頼り切ってしまうのも、実は考えものです。機種によっては懇切丁寧に走る車線を支持してくれるものもありますが、案内が遅れやすかったり、あるいは首都高側で工事や改修、新規開通といった変化が生じていたりした場合に、地図情報そのものが対応できていないこともあります。

もう一つの「気配り運転」でとくに注意して欲しいのが、後続車の様子です。首都高には追越車線がないというお話をしましたが、だからと言ってずっと右側を走り続けるのはマナー違反だと考えるべきでしょう。急いでいる車にはできるだけ道を譲ること。それが不要なトラブルに遭わないコツでもあります。

出口や分岐が近づいてきたために右側車線に移ったなら。周囲の車たちのペースを阻害しないことも大切です。車線変更の時にしっかり合図(ウインカー)を出して後続車に意思を伝えておくことはもちろんですが、車線を変更してからも、右車線の流れにしっかり寄り添う形で集団行動を守るようにしましょう。

 

まとめ

首都高の歴史はとても長く、京橋と芝浦を結ぶ4.5kmに最初の有料区間が開通したのは1963年のことでした。以来50年以上を経た現在も、さらに使いやすくするための延伸や改修などが行われ、着実に進化し続けています。

ますます便利になっていく首都高を、安全に楽しくどんどん活用していきましょう。

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