この企画では家族とのドライブがもっと楽しくなるドライブコースをお伝えします。
東京を起点に出発する場合は、東北自動車道を利用すればおよそ2時間半で到着。さまざまな観光スポットが点在する那須高原は、ドライブコースのまさに定番中の定番と言えるでしょう。
数多くのお楽しみスポットがある中で今回ご紹介するのは、那須街道沿いに連なるグルメスポット巡りです。メインはスイーツ、地産地消のランチを楽しみ、「腹ごなし」に美術館や博物館を見て歩く…この濃密すぎるグルメエリアで、あなたは何回「おいしい」を連発することになるでしょうか?
今回のお出かけドライブコース「那須高原でグルメ三昧!なワンデイドライブ」
東北自動車道・那須ICを降りてしばらく街道を走ると、ほどなく目的地のグルメエリアに到着します。まずはここで、季節感あふれるスイーツや地元の農産物を使ったオリジナルレシピを堪能することにしましょう。
「お菓子の城 那須ハートランド」→「那須 花と体験の森&源泉 那須山」→「那須高原友愛の森なすとらん」→「那須クラシックカー博物館」→「気になる小さなミュージアムたち」→「チーズガーデン那須本店」→「日塩もみじライン→「鬼平江戸処」
第一の目的地は、行く先の右手。豪華な造りで美術館を思わせるような建物が目に入ってきます。
たくさんのスイーツに目移りしそう!「お菓子の城 那須ハートランド」
建物の1階は広大なお土産コーナー、2階はレストランスペースになっています。奥にはガラス張りの工場があり、銘菓「御用邸の月」やパイ、クッキーなどの製造工程を間近に見ることができます。
一番人気の御用邸の月は、ふわっとしたカステラ生地のおまんじゅうの中に、香りの良いカスタードクリームが入ったもの。取材時には季節限定商品として「完熟とちおとめ」が販売されていました。とても紹介しきれないほどのスイーツがお土産として販売されていますが、ここで絶対食べて欲しいのは「CHEESE CAKE 那須に恋して…。」です。小ぶりなカップケーキサイズで、しっとりふわふわ、なのに濃厚。いくつでも食べられてしまいそうななめらか食感の秘密は、葛粉にあるのだとか。
【施設情報】
お菓子の城 那須ハートランド
営業時間:9時00分〜17時30分ごろ(繁忙期は営業時間を延長)年中無休
住所:栃木県那須町高久甲4588-10
問い合わせ:0278-62-1800
公式HP:https://www.okashinoshiro.co.jp/facilities
那須ハートランドには、ほかにも家族連れで楽しめそうな3つの施設が、隣接しています。駐車場の奥で佇む建物は、子供たちがお菓子作りなどに挑戦できる「那須 花と体験の森」です。そのお隣には、豪華な日本家屋風の作りを持つ日帰り温泉「源泉 那須山」があります。良質な源泉は神経痛や筋肉痛、冷え性、疲労回復などに効果があります。驚くほど広々とした大浴場の浴槽は、なんと総檜作りという贅沢ぶりです。
その先には、ハウス栽培のイチゴ狩りスペース「那須高原農園 いちごの森」も。このお菓子の城エリアだけでも丸ごと1日楽しめてしまいそうな、アミューズメントスポットと言えそうですね。
【施設情報】
那須 花と体験の森
営業時間:9時00分〜17時30分
問い合わせ:0287-62-8701
公式http://www.okashinoshiro.co.jp/facilities/taiken/
源泉 那須山
営業時間:10時00分〜22時00分(平日)/9時30分〜22時00分(土日祝日)(GWなどは変更あり)
入浴料:【平日 月曜日―金曜日10:00~16:00】 大人:870円 / 小人:410円【同16:00~閉館】大人:670円 / 小人:310円【土日祝日】9:30~16:00
大人:1,020円 / 小人:510円【同16:00~閉館】大人:820円 / 小人:410円
問い合わせ:0287-62-4126
公式HP:http://www.okashinoshiro.co.jp/facilities/onsen/
那須高原農園 いちごの森
営業時間:9時00分〜16時00分
問い合わせ:0287-62-1800
公式http://www.okashinoshiro.co.jp/facilities/ichigo/
お菓子の森のお土産コーナーは試食が充実していますが、ここであまり食べすぎないようにするのも大切です。お次は、絶品ランチが待っています。
「那須高原友愛の森なすとらん」で 地元の食材を気軽に堪能
しばらく車を走せると、左手にとても広々とした駐車場が見えてきます。その奥には、なにやらとてもユニークな木造建築物が点在。ここは、観光物流センターや農産物直売所などが併設された道の駅「那須高原友愛の森」であり、その中にあるひときわ個性的なレストランが「なすとらん」です。
なすとらんでは地元産の素材にこだわり、「おふくろの味」の料理を提供しています。那須和牛や牛乳など、どれも那須高原ならではの「美味しさ」を素朴に楽しませてくれるものばかりです。オススメは、さまざまな那須の素材が小皿で味わえる「那須の内弁当」。メインディッシュの特製ハンバーグは、はと麦や押し麦を混ぜた独特の食感が楽しめますよ。
【施設情報】
那須高原友愛の森なすとらん
営業時間:11時00分〜15時00分L.O./11時00分〜14時00分L.O.(12月〜2月)
定休日」:12〜3月上旬の火曜日 年始
問い合わせ:0287-78-1219
公式http://www.yuainomori.com/facilities/facilities_03.html
お腹がいっぱいになったなら、次のグルメスポットに行く前に腹ごなししましょう。車で数分走ると、今度は右手にカマボコ型の倉庫のような建物が見えてきます。
意外な掘り出し物が楽しい!「那須クラシックカー博物館」
ここは「那須クラシックカー博物館」。通称「IRON DOME(鋼鉄のドーム)」と呼ばれる建物の中に入ると、1階フロアの2/3ほどのスペースが名車・珍車たちの展示スペースになっています。往時の世界スピード記録保持車やジャガー、ポルシェといった美しく華麗なスポーツモデルから、アメリカンラグジャリーサルーンなど、世界各国の魅惑的なクラシックカーたちを目の前で楽しむことができます。
決して大規模な施設ではありませんが、アートギャラリーやミュージアムショップなど、大人も子どもも見所がたっぷりです。
【施設情報】
那須クラシックカー博物館
営業時間:9時00分〜18時00分(4月〜9月)/9時00分〜17時00分(10月〜3月) 年中無休
入場料:大人1000円/小中高生 600円ほか
問い合わせ:0287-62-6662
公式http://www.nccm.co.jp/index.htm
那須高原のこのエリアには、他にもこぢんまりとした、けれど趣深いさまざまな美術館が点在しています。
気になる小さな3つのミュージアム
ここではちょっと時間があるときに訪れたい美術館をいくつかご紹介します。
ダイアナガーデン エンジェル美術館
オールドローズを主役とした本格的な英国式庭園にうっとりとしてしまう美術館です。ヨーロッパの各地から集められた天使とキューピッドをモチーフとする美術品、工芸品の美しさにも、目を見張るものがあります。
観覧者にはアフタヌーンティがふるまわれるそうです。ゆったり優雅に過ごしたいときにオススメの場所です。
【施設情報】
ダイアナガーデン エンジェル美術館
営業時間:10時00分〜16時30分(毎週水曜および1〜3月の火曜、木曜定休)
入場料:大人・高校生700円
住所:栃木県那須郡那須町高久乙3392
問い合わせ:0287-62-8820
公式https://diana-garden.com/
那須テディベアミュージアム
世界中で愛され続けているさテディベアの「家」をコンセプトに作られたミュージアム。1900年代前半に作られたアンティークベアから、ポートレートベアのシリーズまで、さまざまな表情のテディベアに出会えます。長期企画展として「となりのトトロ ぬいぐるみ展」を開催中。伊豆にも兄弟館がありますよ。
【施設情報】
那須テディベアミュージアム
営業時間:9時30分〜17時00分(3、6、12月の第二火曜および2月の第二火曜・第二水曜定休/ただし祝祭日は開館)
入場料:大人1080円/中高生860円/小学生640円(小学生未満・70歳以上無料)
住所:栃木県那須郡那須町高久丙1185-4
問い合わせ:0287-76-1711
公式http://www.teddynet.co.jp/nasu/
那須オルゴール美術館
日本人としてオルゴールの普及に取り組んだ故・佐藤潔氏の貴重なコレクションを中心に、常時100点が展示されている美術館。3つのメイン展示室ではそれぞれ世界最大級のシリンダー式オルゴールやオーケストラボックス、1850年代から1920年代までのクラシック、さらに小型オルゴールなどを展示。美しい音色と多彩な魅力を味わうことができます。
【施設情報】
那須オルゴール美術館
営業時間:9時30分〜17時00分(8月は18時00分まで/1/15〜3/15毎水曜定休=祝祭日の場合は前日が休み)
入場料:大人1000円/中高生800円/小学生600円
住所:栃木県那須郡那須町大字高久丙270
問い合わせ:0287-78-2733
公式http://nasuorgel.jp/
那須オルゴール美術館では、那須テディベアミュージアムおよびダイアナガーデン・エンジェル美術館とコラボした共通券が販売されています。大人であれば500円以上もお得になるのでぜひ利用してくださいね。
チーズケーキ対決もできる!! 「チーズガーデン那須本店」
那須エリアのグルメスポット、最後にぜひとも足を運びたいのがチーズガーデンです。やはりちょっとおしゃれな美術館風の外観ですが、店内もすっきりと清潔感があふれています。
ここで食べないと損するのが、その名の通りのチーズケーキ。「御用邸チーズケーキ」と銘打ったベイクドタイプはホールで販売されていますので、家族みんなでシェアしたいところ。濃厚なチーズの香りと旨味がたっぷり詰まった逸品ケーキに、ほっぺたがこぼれ落ちてしまいそうになります。
まだお腹に隙間があるよ!という場合は、もうひとつオススメ、バターの風味がとろけそうなフィナンシェを召し上がってください。店内でいただく焼きたてほやほやの温かいフィナンシェは、おいしさの山を超えてしまいそう。未知の味わいは、癖になること間違いなしですよ。
【施設情報】
チーズガーデン那須本店
営業時間:9時00分〜18時00分(季節により変動あり)
住所:栃木県那須郡那須町高久甲喰木原2888
問い合わせ:0287-64-4848
公式https://cheesegarden.jp/tenpo/cheesegarden/
ここを後にしたら、県道30号を経由して国道400号に入った箒川渓谷沿いの「塩原バレーライン」を楽しんでください。新緑がまばゆい季節には、まるで緑のトンネルの中を走っているような気分を堪能できますよ。
秋だけにあらず!夏はゆりが美しい 「日塩もみじライン」
県道19号に当たる「日塩もみじライン」は、その名前のとおりシーズン中には通り沿いで色とりどりの紅葉の風景が楽しめる道のりです。クネクネと曲がりくねった道が続くため、それなりに運転に自慢がある人は楽しめるでしょう。冬もスキー客で賑わいますが、実は夏にも見所があります。
そのステージは、那須ハンターマウンテンが冬季以外の観光施設として7月中旬から始める「ハンターマウンテン ゆりパーク」。約50種約400万輪ものゆりが、美しい絶景を作り上げます。フラワーリフトに搭乗していると、まるで空中散歩している気分が味わえるそうです。
日塩もみじラインを抜けて国道121号を鬼怒川沿いを走っていくと、東武ワールドクスエアや日光江戸村といった、アミューズメントスポットが続々と見えてきます。が、そちらはまた別の機会に。日光宇都宮道路の大沢ICから一路、帰途につきましょう。
鬼平が闊歩した街を歩く「鬼平江戸処」
平日・休日を問わず、1年中交通量が多い東北自動車道だけに、トイレ休憩もしっかりとっておきたいところ。そこで休憩したいスポットは、羽生PA上りの「鬼平江戸処」です。
こちらは、作家・池波正太郎氏の代表作である「鬼平犯科帳」をモチーフに作られたもので、活気溢れる江戸の風景の一片を切り取ったかのような店構えが自慢です。中には鬼平が作中で足しげく通う軍鶏鍋屋「五鉄」を始め、ゆかりののれんを掲げた食いどころも多数。さらには江戸名物と称して多彩なお土産を取り揃えるなど、グルメ旅の締めくくりにはまったくもってピッタリのスポットなのでした。
営業時間などは店舗によってまちまちなので、公式HPを参照してくださいね。
【施設情報】
羽生PA上り「鬼平江戸処」
問い合わせ:048-566-1215(羽生マネジメントオフィス)
公式 https://www.driveplaza.com/special/onihei/
まとめ
なんだか一日中食べているようなドライブコースですが、たまにはこんな食い倒れツアーもいいものです。美味しいものをいただいてシンプルに幸せを感じること、間違いなしですから!
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