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歴史を知らなくても楽しめる!戦国武将たちが愛した東海地方・美城&名城ドライブ

歴史を知らなくても楽しめる!戦国武将たちが愛した東海地方・美城&名城ドライブ

この企画では家族とのドライブがもっと楽しくなるドライブコースをお伝えします。

日本各地には、戦国時代に築かれた名城が数多く存在していましたが、多くが明治維新の廃城令や第二次世界大戦の空襲によって消失し、象徴とも言える天守が失われてしまいました。しかし難を逃れた「現存天守」(日本全国でわずか12カ所)や、地元住民の熱意によってかつての姿を忠実に復元した「復元天守」「復興天守」など、さまざまな形でその姿が現代に残り続けています。

静岡、愛知、岐阜の東海エリアはとくに、戦国の世に覇権を競った武将のひとり、徳川家康にまつわる名城が点在しています。そんな名城群の中から今回は、静岡の浜松城を起点に新城、岡崎、犬山から郡上八幡へとつながる、家康ゆかりの名城をピックアップし、1日でたっぷり楽しめるコースを組みました。

 

夏季限定・浜松城から郡上八幡城までを1日ぐるりと巡るドライブ

8時30分の開館時間に合わせて浜松城からドライブをスタート、その後関ヶ原の戦いなど戦国時代ゆかりの美城&名城そして買い物や食事も楽しめるNEOPASA岡崎を含む、計7スポットを巡ります。

ラストの郡上八幡城の開館時間は、6〜8月のみ18時までとなります。移動時間と見学時間を考えると、初夏から夏の季節にしか挑戦することができない、見どころ満載のお城巡りです。

今回のルート

「浜松城」→「長篠城址史跡保存館&新城市設楽原歴史資料館」→「NEOPASA岡崎」→「岡崎城」→「犬山城」→「郡上八幡城」

 

浜松城〜広々とした公園内にたたずむ勇壮な「出世城」

東名高速道路、三方ヶ原PAに2018年1月、新たなスマートインターが開通しました。おかげで、浜松市中心部へのアクセスは非常に便利になっています。そんな三方ヶ原スマートインターからクルマで20分ほどの、浜松城公園から旅を始めましょう。広々とした駐車場越しに小高い緑の濃い森が広がる浜松城公園は、東京ドーム2個分とちょっとの敷地内に、林間を縫う遊歩道と芝生広場などが点在しています。その一角、小高い丘となったところに見えるのが、第一の目的地「浜松城」です。

若き日の徳川家康が17年間暮らした浜松城は、のちの天下人を輩出したことと、歴代城主の多くが江戸幕府の要職に就いたことから「出世城」の異名を持っています。天守そのものは1958年に復興されたものですが、小ぶりながら戦国時代の要害らしくとても勇壮なたたずまい。

歴史を感じさせる階段を登っていくと、内部は資料館として開放されています。ここを見学すればもしかすると、「出世城」のご利益を受けることができるかもしれません。

【施設情報】 浜松城
営業時間:8時30分〜16時30分(最終入場10分前)/休館日:12月29日〜31日
入場料:大人200円 子供260円 中学生以下 無料
住所:静岡県浜松市中区元城町100-2
https://www.entetsuassist-dms.com/hamamatsu-jyo/guide/

浜松城公園を後にしたら、県道48号線・舘山寺街道を通って浜松西ICから東名高速に入ります。ほどなくして、三ヶ日JCTから新東名高速へ、さらに浜松いなさJCTから名古屋方面を目指して走り、ひとつめの新城ICを降りましょう。インターチェンジを出てすぐのところには、道の駅「もっくる新城」があるので、トイレ休憩を兼ねて覗いてみるのも一興です。

 

長篠城址史跡保存館と新城市設楽原歴史資料館〜天下分けめの古戦場跡

新城市長篠は、かつて若き日の家康が織田信長とともに、宿敵・武田家との大決戦「長篠設楽原の戦い」を繰り広げた地です。スマートインターのある三方ヶ原で武田信玄に大敗を喫した家康は、ここ長篠の地でその息子・勝頼と対峙し、勝利を収め、三河地方での覇権を確固たるものとしたのでした。

戦いの原因となった長篠城は城跡のみが残り、国の史跡に指定されています。お城こそ現存していないものの、長篠城址史跡保存館や新城市設楽原歴史資料館など、天下分け目の戦いを巡る貴重な資料を体系的に見てまわることができるスポットは、現存天守に匹敵する見所と言えるでしょう。

とくに新城市設楽原歴史資料館は、日本一を謳う火縄銃のコレクションが一見の価値あり。長さ3mを越える「大鉄砲」など、戦うための武器でありながらどこか工芸品のような、独特の存在感が漂っています。

【施設情報】 長篠城址史跡保存館
営業時間:9時00分〜17時00分(最終入場16時30分)/休館日:毎週火曜日(通常)・12月29日〜1月3日
入場料:高校生以上210円 小・中学生100円
住所:新城市長篠字市場22番地1
http://www.city.shinshiro.lg.jp/index.cfm/14,3136,118,664,html【施設情報】 新城市設楽原歴史資料館
営業時間:9時00分〜17時00分(最終入場16時30分)/休館日:毎週火曜日(通常)・12月29日〜1月3日
入場料:高校生以上300円 小・中学生100円
住所:新城竹広字信玄原552番地
http://www.city.shinshiro.lg.jp/index.cfm/14,3106,118,662,html

設楽原歴史資料館の周辺には、古戦場の跡地がそこかしこに点在しています。とくに、家康・信長連合軍が対武田騎馬隊用に考案した馬防柵(復元)は、古式ゆかしい戦いのありさまを感じさせてくれる見所のひとつです。走っているだけでも歴史を感じる街を後に、新城ICから再び名古屋方面を目指しましょう。

 

NEOPASA岡崎は特産名産が揃って美味しい新世代型SA

新城ICからほどなく見えてくるのが、岡崎SA。ここには付帯した商業施設「NEOPASA岡崎」があります。広々とした店内には、東海グルメの名店が多数出店。みそかつ「矢場とん」や手打ち釜揚げうどん「大正庵釜春」、名古屋コーチンを使った親子丼が絶品の「伊藤和四五郎商店」など、目移りすること必至です。

地元岡崎の特産品を中心としたお土産どころや、「きっちん ににぎ」「MIKAWA FOREST」などの、テイクアウトグルメも充実。時間がもったいないようなら、買い出しして移動しながら食べるのも、もちろんアリ!です。

【施設情報】 NEOPASA岡崎
営業時間:施設によって異なるので関連サイトを参照
住所:岡崎市宮石町
http://sapa.c-nexco.co.jp/sapa?sapainfoid=207

ここから目指すは、東名高速道路の岡崎IC。ここで注意したいのは、到着までに豊田東JCT、豊田JCTのふたつのポイントで迷走しないことです。東海環状自動車道、伊勢湾岸自動車道も絡んで方向指示が複雑怪奇に見えますが、ナビゲーションをフル活用しながら分岐点と分岐方向を間違えないように、慎重な運転を心がけてください。

 

岡崎城〜徳川家康が生まれた名城は、今も街のシンボルに

岡崎ICを降りて国道1号線・東海道を走ること10分足らずで、岡崎公園に到着です。「徳川家康公のふるさと」を謳うとおり、ここは1531年に家康が生まれた場所。地元民にとっても、まさに街を象徴する大切なスポットです。

緑に囲まれた岡崎公園のほぼ中央にある岡崎城の天守は、1959年に復興された建物。3層5階建で、17世紀初頭に整備された時代の威風堂々とした姿をほぼ忠実に再現しながら、建物内にはその歴史を物語る貴重な資料が展示されています。

【施設情報】 岡崎城
営業時間:9時00分〜17時00分(最終入場16時30分)/休館日:12月29日〜12月31日
入場料:中学生以上200円 5才以上100円
住所:愛知県岡崎市康生町561-1
https://okazaki-kanko.jp/okazaki-park/feature/okazakijo/top

岡崎城から再び岡崎ICを経て、小牧JCTまで東名高速を走りましょう。そして、中央自動車道に入り、小牧東ICで高速道路を下り、20分ほど一般道を走ります。県道49号線から461号線・尾張パークウェイを抜けて木曽川沿いの道に出れば、ほどなく木々の合間に美しい犬山城の姿が見え始めます。

 

犬山城〜現存天守としては日本屈指の美しさ。四季折々の表情が楽しい

緩やかに登る一方通行路を抜けた先を右折、すると右手に雰囲気の違うふたつの鳥居が並んでいます。実際はそこに針綱神社、三光稲荷神社、猿田彦神社の3つが並んでいるのですが、目的の犬山城天守は、さらにその奥まったところに建っています。

一目見るだけで、その圧倒的なオーラに目を奪われてしまうことでしょう。春は桜、秋は紅葉に彩られた三層四階(地下二階)の天守は、正真正銘1537年に建てられた日本最古の木造天守です。もちろん内部も可能な限り当時のままに保存されていて、急で狭い階段などに「戦時」の面影を感じることもできます。

望楼型の天守最上階からの眺めもまた圧巻!お城自体が小高く張り出した丘の上に建てられているので、見下ろせば眼下には木曽川と街並みが広がります。遠目には御嶽山の姿も。最上階の周囲を取り囲むように回廊が設けられているので、360度の絶景パノラマを堪能しながら、屋根の細かい造作をじっくり鑑賞してください。

【施設情報】 犬山城
営業時間:9時00分〜17時00分(最終入場16時30分)/休館日:12月29日〜12月31日
入場料:高校生以上550円 小・中学生110円
住所:愛知県犬山市犬山北古券65-2
https://okazaki-kanko.jp/okazaki-park/feature/okazakijo/top

このお城は直接、家康と関係性はありませんが、関ヶ原の戦いで功績を上げた成瀬氏が代々城主として守り続けてきました。天守は1935年に国宝に指定され、伊勢湾台風の被害を受けながらも、幾度かの修理修繕を受けて、今なお美しい往時のままの姿で佇んでいます。城外には広々とした有料駐車場がありますが、ここからもしっかりその威容が伝わります。次のお城を目指して、東海北陸自動車道に乗るべく、関ICへと向かいます。

 

郡上八幡城〜日本最古の木造復元建築。壮大な歴史を感じさせる山城の美学

最後の目的地となる郡上八幡城までは、犬山城から1時間ほどの距離です。郡上八幡ICを下りて、長良川の支流となる吉田川に沿って東へ向かうと、京都にも似た趣のある風情の町家が並ぶ八幡町にたどり着きます。このエリアは最近、IターンやUターンしてきた人々が町家や古民家を改修して、オシャレな飲食店や雑貨店がオープンしているので、ついつい立ち寄りたくなるスポットがたくさんあります。

そんな街並みを見下ろすように、山の上に建っているのが郡上八幡城です。麓の有料駐車場に車を停めて、歩いて上がるのも楽しいのですが、クネクネと狭く曲がりくねった道は、あまり大きくない車ならば通行も可能です。秋にはここが紅葉に囲まれて、白い天守閣と見事なコントラストを見せてくれますよ。

山城なのにどこかエレガントなたたずまいの木造4層5階建天守は、残念ながら現存ではありません。改築されたのが1933年とすでに80数年が経っており、木造の復元天守としては日本最古という極めて貴重なものです。ギシギシと軋む音まで味わい深い階段を上って行った先、天守から見下ろす眺めは、これもまた思わず目をみはる絶景です。

 

【施設情報】 郡上八幡城
営業時間:3〜5月および9〜10月 9時00分〜17時00分/6〜8月 8:00〜18:00/11〜2月 9:00〜16:30(最終入場15分前)/休館日:12月29日〜12月31日
入場料:高校生以上310円 小・中学生150円
住所:岐阜県郡上市八幡町柳町一の平659
http://castle.gujohachiman.com

 

まとめ

郡上八幡城は、もともと城主だったにも関わらず羽柴秀吉に追放された遠藤家が、関ヶ原の戦いでの功績により家康から再び返還されたお城です。一説によれば、やはり徳川の世で名を挙げた武将、山内一豊を支え続け出世への道を作り出した賢妻・千代は、初代城主である遠藤盛数の娘だったと言います。

そうした背景を紐解いていくと、お城にはさまざまな人間ドラマと壮大な歴史の息吹が宿っているのです。現存であれ復元であれ、その場所に流れた時間の密度や空気感を味わうことができるのが、お城めぐりの醍醐味と言えるでしょう。

東海エリアには今回ご紹介したもの以外にも、魅力的なお城が数多くあります。今度はご自身で、オリジナルのお城めぐりドライブコースを考えてみるのも楽しいですよ。

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