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タイヤの種類はどう選ぶ?知れば知るほどおもしろい「タイヤの世界」

タイヤの種類はどう選ぶ?知れば知るほどおもしろい「タイヤの世界」

タイヤ販売店に行くと、たくさんのタイヤが所せましと並んでいます。これだけ多くのタイヤが揃っていても、構造の違いや特徴がわからなければどれを買えばいいのかわかりませんよね。

今回は、目的や用途別にタイヤの種類や特徴をわかりやすく解説します。ちょっと知識を身につけるだけで、新規購入や買い替えはもちろん、自分の車に使っているタイヤが本当にベストなものかどうかを見直すのにも役立ちます。

 

命を守るタイヤだから、しっかり選ぼう!

「タイヤはどれも黒くて丸いから、全部が同じに見える。結局、どれを買っても同じじゃないの?」という方も多いかと思います。

車体そのものの重さは軽自動車で800〜900kg弱、コンパクトカーで1,400kg前後、ミニバンでは軽いもので1,300kg程度から重いものでは2,500kg近くまで重さがあるものも。しかし、車は人と荷物を乗せて移動する乗り物であるため、基本の重量だけでなく乗員分の体重と荷物の重さがさらに追加されます。つまり大人2人と子どもが2人、さらに荷物を乗せるとなると、150kg〜200kgも重さが追加されるということです。

そんな重たい車のボディを支えているタイヤですが、実際に地面と接地しているのは、タイヤ1本につき、わずかハガキ1枚分の面積です。タイヤは前後に4つ付いていますが、それでもたったハガキ4枚分程度。そんなわずかな面積で支えながら、「加速する、曲がる、止まる」といった車の性能を引き出し、車に乗る人の命を守っている―つまり、車の中でも非常に重要な役割を担っているのです。

大切な人の命を運んでいるタイヤだからこそ、「わからないから安価なものを」ではなく、耐久性や利用シーンにあったもの選ぶようにしましょう。

 

季節によって異なる

タイヤの種類

タイヤは使用する季節ごとに、夏用タイヤ、冬用タイヤ、オールシーズンタイヤの3種類に分けられます。

一般的に使用されているのは夏用タイヤですが、雪が降った時などは、夏用タイヤでは性能が追いつきませんので、冬用タイヤまたはオールシーズンタイヤに取りかえるなど、適材適所で交換しましょう。なお、オールシーズンタイヤは夏タイヤや冬タイヤに比べるとマイナーで、メーカーやブランドの選択肢は限れらます。

冬用タイヤ(スタッドレスタイヤ)

冬用タイヤとして、雪道や凍結路で滑らずに安全に走るために開発されたのがスタッドレスタイヤです。以前はタイヤに鋲(びょう)が打ち込まれた「スパイクタイヤ」が冬タイヤの中心でしたが、乾燥した道路を走行するとアスファルトを削って粉塵公害を引き起こすため、1991年から原則的に使用が禁止となり、鋲を使わないスタッドレスタイヤが開発されました。

スタッドレスタイヤの特徴と見分け方
夏タイヤとの大きな違いは、原材料のゴムです。凍った路面は平らに見えますが、実はデコボコとしているので安定性がありません。そのような路面を走行するには、タイヤのゴムが柔らかく、路面のデコボコに合わせながら密着できることが重要です。そのため、スタッドレスタイヤのゴムは低温でも柔らかさを保つ特別な素材を使って作られています。

また、ゴムに硬いものを混ぜ、氷をひっかくことにより氷上性能を向上させたり、タイヤの路面と接する部分(トレッド)に氷上性能を高めるための特殊な溝があったりもします。普通のタイヤと外見で判断することは難しいですが、タイヤ側面(サイドウォール)に「STUDLESS」という表記がありますので、そこで見分けましょう。お店では「スタッドレスタイヤ」または「冬用タイヤ」として販売されています。

交換するタイミングは、初雪の1カ月前がおすすめです。新品スタッドレスタイヤの場合、雪のない道路を走行することで、タイヤ表面の油や汚れを取り除くことができるので、雪が降る前に慣らし走行をしておきましょう。雪が降り始めてからでタイヤ交換のためにタイヤショップまで夏タイヤで走行するのは非常に危険なので、雪が降る前に余裕を持って交換しておくことが大切です。

代表的なブランド
ブリヂストンの「BLIZZAK」やヨコハマタイヤの「iceGUARD」など
商品により価格の差が大きいので、必要な性能と照らし合わせて選びましょう。

 

オールシーズンタイヤ

オールシーズンタイヤの特徴と見分け方
オールシーズンタイヤは、一年を通して使用できる全天候型のタイヤですが、夏タイヤや冬タイヤに比べると性能は低下します。冬タイヤとしての性能を備えているゆえ、タイヤが柔らかいので地面と擦れやすく、エコタイヤよりも燃費は悪くなります。一方で、スタッドレスタイヤ特有のタイヤの溝は備えていないため、豪雪地帯では十分な性能を発揮できません。積雪の多い地域や、路面凍結の起きやすい地域ではスタッドレスタイヤを装着する方が良いでしょう。価格はメーカーにもよりますが、夏タイヤや冬タイヤと大きな差はありません。

オールシーズンタイヤは、タイヤ側面(サイドウォール)に「M+S」という表記がありますが、これはMud(泥)とSnow(雪)を意味しています

代表的なブランド
ファルケンの「EUROPOWER」やグッドイヤーの「Vector 4 Seasons」など

夏用タイヤ

夏用タイヤの特徴と見分け方
夏用タイヤは、凍結や積雪していない路面で一般的に使用されるタイヤです。夏タイヤにはさまざまな種類があり、のちほど詳しくご説明します。夏用タイヤで積雪や凍結のある路面を走行するのはとても危険なので、天候によってタイヤを正しく使い分けることが重要です。
夏タイヤは、タイヤ側面(サイドウォール)に「STUDLESS」や「M+S」の表記がないものになります。

機能によって異なるタイヤ

一番利用されることが多い夏用タイヤの中でも、近年さまざまなタイヤが開発されており、個々に機能も違います。代表的なものは次の種類です。

エコタイヤ

低燃費タイヤとも呼ばれるエコタイヤは、JATMA(一般社団法人 日本自動車タイヤ協会)が策定した等級制度で低燃費性(転がり抵抗性能)と安全性(ウエットグリップ性能)がそれぞれの基準値をクリアしているタイヤを言います。

転がり抵抗とは車の走行中に発生する抵抗で、転がり抵抗が低い=よく転がるということです。つまり、同じ燃料であってもより遠くまで走ることが可能になるため低燃費が実現できるのです。ガソリンの量も少なくてすむので環境にやさしいということからエコタイヤと呼ばれるようになりました。

通常、転がり抵抗をなくすとタイヤのグリップ力が低下してしまいますが、エコタイヤはグリップ力を低下させないような工夫が施され、燃費性能と高いグリップ力を両立させています。ガソリン代を減らして節約もしたいけど、安全性もキープしたいという方にはオススメのタイヤです。価格は同じメーカー・サイズで比較すると普通のタイヤより若干高めですが、燃費が良い分トータルで考えた時に安くなる場合もあります。

代表的なブランド
ブリヂストンの「ECOPIA」、ミシュランの「ENERGY SAVER」など

ランフラットタイヤ

ランフラットタイヤとは、タイヤがパンクしてしまっても、ある程度の速度と距離までなら問題なく走行できるというタイヤです。時速80kmであれば、80km程度まで走行ができるため、路上で往生することなく安全な場所まで移動することができ、二次被害を防ぐことができます。

また、スペアタイヤが不要になるため、トランクスペースに余裕ができるのもメリットです。ただし、タイヤ交換ができる場所までの移動距離が、ランフラットタイヤの走行距離を超えてしまうような地域を走行する場合は、念のためスペアタイヤを車に備えておくと安心です。普通のタイヤよりも値段は高く、最近ではBMWなどの高級車に標準装着されています。

代表的なブランド
ランフラットタイヤは、一部の製品にランフラットタイプとしてラインナップされています。ブリヂストンの場合は「RFT」、ミシュランの場合は「ZP」など、ランフラットを示す表記がタイヤ名称に含まれます。代表的なブランドは、ブリヂストンの「POTENZA」や「BRIZZAK」、ダンロップの「SPORT MAXX」などです。

コンフォートタイヤ

プレミアムタイヤとも呼ばれているコンフォートタイヤは、乗り心地と静粛性を重視したタイヤです。その分、低燃費性やグリップ性能は高くありませんが、買い物や通勤など、普段使いしている車での快適性を一番重視したい方にはオススメです。普通のタイヤに比べると性能が高い分、値段は高めです。

代表的なブランド

ブリヂストンの「REGNO」、ダンロップの「VEURO」など

スポーツタイヤ

スポーツタイヤは、コンフォートタイヤと相反する位置付けで、グリップ力を重視した性能になっています。その分、静粛性や乗り心地は他のタイヤに比べるとあまり良いとはいえません。そのため一般的な利用ではなく、多くがスポーツドライビングやサーキットなどで走行するドライバー、運転の手応えを求めるドライバーに選ばれています。

機能性の高さから、値段が高いというイメージを持たれがちですが、価格を抑えたタイプも販売されています。

代表的なブランド

ブリヂストンの「POTENZA」、ヨコハマ「ADVAN」など

 

製造年月を知って、定期的にタイヤを点検しよう!

最後に、知っておくとちょっと便利な情報をご紹介します。

一般的に乗用車用のタイヤは5年ごとに点検し、劣化が見られたら交換することが望ましいとされています。
タイヤには、製造過程において劣化防止剤が注入されていますが、時間とともに抜けていきます。輪ゴムも使い始めは弾力性がありますが、だんだん硬化して伸びなくなりますし、タイヤも同じように年数が経つと劣化していくのです。

劣化したタイヤは硬くなって滑りやすくなったり、ひび割れをしてパンクしたりする危険性があるため、タイヤが製造されてからどれくらい経っているかを把握し、適切なタイミングで交換してください。

製造日はタイヤを見ればすぐにわかります。タイヤ側面のサイドウォールには、DOTセリアル番号と呼ばれる製造番号が記されており、その末尾の数字4桁が「製造年月」を示しています。

最初の2桁が「週」、後の2桁が「年」を示していますので、「5018」という数字であれば、2018年の50週(12月ごろ)に製造されたという意味です。お持ちのタイヤの点検時期や店頭でタイヤを購入する時にも製造年月をチェックしてみてくださいね。

 

まとめ

一見同じように見えるタイヤですが、適したシーンやニーズに応じてさまざまなタイヤが販売されています。好みやニーズによって使い分けることで、安全かつ快適で充実したカーライフを送ってくださいね。

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