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手軽な軽自動車から超豪華な家系まで。驚きの最新キャンピングカー事情

手軽な軽自動車から超豪華な家系まで。驚きの最新キャンピングカー事情

毎年1月に開催される「ジャパンキャンピングカーショー」は、JRVA (日本RV協会)が主催する、国内最大級のキャンピングカーイベントです。2019年は約300台を越えるモデルが出展されていましたが、サイズも形も値段もバラエティ豊かなラインナップが勢ぞろいしていました。

来場者の層も幅広く、若いカップルから小さな子ども連れのファミリー、お年を召されたご夫婦など、3日間の会期中に6万7848人が訪れたそうです。会場内では愛犬を連れた人々が目立っていたことからも、キャンピングカーに興味を持っている人たちのライフスタイルの一端が窺われました。

今回は、キャンピングカーの世界に「興味はあるけれどよくわからない」という方向けに、会場の中でもとくに注目を集めていたモデルをピックアップしてご紹介します。究極的に贅沢な仕様から想像以上にお手頃な価格帯のものまで、ジャンル別にその魅力の片鱗をご堪能ください。
※ご紹介する車両の価格は展示車の仕様であるため、オプション装備も含めた税抜き価格となります。

超豪華な「家系」キャンピングカーにびっくり

Seven Seas【TOY-FACTORY/トラベルバン・コンバージョン】 展示車価格:18,300,000円

まずはキャンピングカーを愛する人々にとって永遠の憧れ、超贅沢な最上級モデルをご紹介しましょう。そのお値段は1,000万円越えもざらです。今回見つけたもっとも高価なモデルは、なんと1,800万円オーバー!シャワーもトイレもキッチン完備された、広々とした空間はまさしく“動く家”です。洗練されたインテリアの高級感もさることながら、快適性も忘れていません。

 

VEGAS 25.6【Thor Motor Coach/フルコンバージョン】 展示車価格:16,980,000円<出展社:株式会社ボナンザ>

場合によっては一軒家が買える……と、思ったかもしれませんが、そのとおり。極上のキャンピングカーライフを満喫するためには結局、家にいるのと変わらない空間のゆとりや設備が欠かせません。ベッドルームにリビング、トイレやシャワーブース、時にはバスたぶまで備えているモデルもあります。ここで暮らしていきたい、と思うほどの充実ぶりです。

 

グローブバスGT I-6【Dethleffs/フルコンバージョン】 展示車価格:12,070,000円<出展社:株式会社 東和モータース販売>

家庭用のエアコンまで搭載されているモデルなら、部屋にいる感覚で移動するイメージ。まさに動く「家系」ですが、そのサイズもまた半端なものではありません。乗員数が10人以下なら普通免許でも運転できますが、全長が一般車両よりも7m近く、全幅が2mを大きく越えるような「バス」に近いものなどは、運転するのも保管するのも、それなりの準備(練習?)が必要になりそうです。

 

大家族でも楽しめるファミリーミニバンやSUVが大変身

HONDA STEPWGN SPADA DECK ONE [POP WEEKENDER] 【WHITEHOUSE/バン・コンバージョン】 展示車価格:4,594,300円<出展社:株式会社ホワイトハウス>

大型の最上級モデルたちとは対照的に「乗りやすさ」「親しみやすさ」という意味で注目を集めていたのが、日本のファミリーカーの定番と言えるミドルクラスのミニバンたちを改装したモデル群。

 

MR プレミアパック 【Van Revo/バン・コンバージョン】 展示車価格:4,308,000円<出展社:株式会社バンテック新潟/バンレボ横浜店>

室内のゆとりは十二分なのに、中には乗用車として5ナンバーのまま登録できるモデルも。実用性と価格、気軽さとのバランスがとても優れています。

19型 MITSUBISHI OUTLANDER PHEV E-POP【三菱/バン・コンバージョン】 展示車価格:4,863,333円<出展社:西尾張三菱自動車販売(株)

3列シートのSUV車をベースにしたコンバージョンモデルは、ミニバンライクな使い勝手とミニバンを遥かに凌ぐ優れた走破性を兼ね備えています。「道を選ばない」タフな走りと「どこでも快適に過ごせる」優れた機能性のコラボレーションで、ちょっとした冒険気分まで満喫できそうですね。

 

手頃で機能的なコマーシャルバンに遊び心をプラス

コマーシャルユースのために作られた商用バンは、乗用車としてのミニバンに比べてモノを運ぶ才能に優れていることが特徴のひとつ。そうした積載量のゆとりを生かした形でリアシートから荷室にかけてのスペースに設備を設えた「バンコン(バン・コンバージョン)」モデルも、キャンピングカーの定番的スタイルとなっています。

 

Resort Duo LUXIO【Stage21/バン・コンバージョン】 展示車価格:2,997,500円<出展社:株式会社Stage21>

 

たとえばトヨタのハイエースやタウンエースは、趣味を楽しむためのクルマとしてもともとパーソナルユーザーにも愛用されています。それをベースに、キャンピングカーとしての改造を施したモデルも、会場にはたくさん展示されていました。

リラックスワゴン インフィニティ 【かーいんてりあ高橋/バン・コンバージョン】 展示車価格:4,659,000円<出展社:かーいんてりあ高橋>

リビングとベッドルームを兼用できる高いアレンジ性など、バンコンのメリットはさまざま。乗用モデルと変わらない運転のしやすさや、燃費を初めとする経済性にも、人気の秘密がありそうです。

 

夫婦二人で水入らず……なら、軽自動車ベースを

N VAN COMPO 【株式会社ホワイトハウス/参考出品】

退職後の第二の人生を楽しむために……最近ではそんなキャンピングカーの使い方が少しずつ定着しているようです。ショー会場でもシニア層らしきご夫婦が、とても熱心に見入っている様子が目立っていました。とくに「これなら現実的だよね」と、ご夫婦で語りあっている姿が印象だったのが、軽自動車のキャンピングカーです。

 

ピッコロキャンパープラス 【AUTOONE/軽キャンピングカー】 展示車価格:1,496,297円<出展社:株式会社クルーズカンパニー>

コンパクトなボディでありながら、キャンピングカーとして必要十分な装備を揃えたベーシックモデルの中にはなんと、150万円を切るものも。さすがに軽自動車ベース!そのリーズナブル感は嬉しいところ。

 

 

さらに機能性を高めたモデルには、大きなキャンピングカーと同等の装備が選べるものもあります。ポップアップルーフを備えたもの、あるいは電子レンジなどまで使える給電機能を持つものなど、バリエーションは多彩です。

車体が小さいので快適性が気になる人も多いはず。しかし、その点はご安心を。後席から荷室にかけて設えられたベッドスペースが、奥行き1,820mm×幅1,240mmもある軽キャンパーもありました。これなら、「現実的」ですね。

 

ビジネスバンベースのキャブ・コンバージョンも人気者

ビジネスユースに使われるワゴン/バンやトラックの荷台部分に、ユニットタイプのキャンパースペースを搭載したようなスタイルの車たちは、「キャブ・コンバージョン」と呼ばれます。この形のメリットは、上級のフル・コンバージョンモデルに匹敵する充実した装備と、比較的走らせやすいサイズ感です。

TR-500 C-LH(キャブコンバージョン・ラグジュアリーホテル)【RV TRUST/キャブ・コンバージョン】 展示車価格:7,426,560円<出展社:RV TRUST>

 

運転席の上にベッドスペースを確保するなど、サイズのわりに就寝できる人数にゆとりがあるのもポイント。小回りが利くので、駐車時もあまり気を使わなくてすみそうです。

アルファ TYPE2 HIKARI 【エートゥゼット/キャブ・コンバージョン】 展示車価格:4,708,000円<出展社:エートゥゼット>

商用車といえば地味なイメージを受けるかもしれませんが、中にはこんなにスタイリッシュなモデルも。キャンピングカーにオシャレな要素をプラスした、ユニークな個性が光ります。

 

気になるキャンピングカーの維持費は?

ここからはキャンピングカーに興味を持った方に向けて、実用的な説明をしていきましょう。

8ナンバー車の税金・自賠責保険は、乗用車よりも割安

Cyda 【VANTECH株式会社/キャブ・コンバージョン】 展示車価格:4,994,285円<出展社:VANTECH 株式会社>

コンバージョンを施したキャンピングカーの多くは、「特殊用途自動車」として8ナンバー登録されています。特別な装備がついているため、税金や自賠責保険などで負担が多くなるのではと心配になりますが、実際は逆です。自動車税、重量税、自賠責保険ともに、5ナンバーや3ナンバーの乗用車に比べて割安に設定されています。ただし、登録条件を満たしていない場合は、一般的な3ナンバー、5ナンバーのままです。

車検は初回が2年、以降は2年ごと

乗用車の車検は初回が3年となっていますが、8ナンバー登録されたキャンピングカーは初回2年が基本です。以降は乗用車と同じく2年ごとの更新となります。軽キャンパーでポピュラーな4ナンバー登録車も、初回・2回目以降は同様に2年です。

車検の代行手数料は、高くなる場合もある

税金だけで見るとおトク感がある8ナンバー。しかし実際にはそれ以外のところでややプラスのコストが必要になるため、注意が必要です。たとえば業者に車検代行を頼んだ場合、やや特殊な車両ということもあってプラスαの代行手数料が上乗せされることもあるようです。

車両保険に入りたいなら専門家に相談を

任意保険も保険料が比較的手頃なダイレクト型自動車保険では加入が制限される場合があります。とくに注意が必要なのは、コンバージョン部分を含めた車両保険を付帯できないケースです。上限が限られてしまうことも多いようですが、キャンピングカーに特化した保険代理店もあるので、困ったときは「専門家」に相談してみるのもいいでしょう。

 

レンタカーを使った「お試し」や残価設定ローンでキャンピングカーにトライする

キャンピングカーは、自動車と捉えても決して安い買い物ではありません。だからこそ、実際に購入するにあたってさまざまな「おトク」ポイントを活用すべきです。たとえばレンタカーなら、日本各地で気軽にキャンピングカーライフを「お試し」することができます。

FFヒーターやサイドテント、冷蔵庫やテレビなどの装備も整った仕様も借りることができますし、平日なら24時間借りても2万円を切るお得なプライス設定もあります。

実際に購入を決断したなら、残価設定ローンを利用するのもいいでしょう。車両価格の半分でローンを組むことで、実質的な支払額を抑えることが可能になります。

 

夏に向けてキャンピングカーでお出かけしよう

外部電源設備などが整備されたオートキャンプ場も増えており、電子レンジや冷蔵庫、テレビといった家電製品が利用できるなど、アウトドアライフそのものがどんどん快適になりつつあります。

夫婦で、家族で、あるいはひとり旅でも、自由気ままに楽しめるキャンピングカーはこれからますます愛好者が増えていきそうです。

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