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公的補助も!個人で買う福祉車両はどれがベスト?おすすめ車両と選ぶポイント

公的補助も!個人で買う福祉車両はどれがベスト?おすすめ車両と選ぶポイント

核家族化は進んでも、親子がつながる時間はとても大切なものです。高齢のご両親にとっては、子どもや孫たちとのドライブ旅行が心を豊かにしてくれる「素敵な時間の使い方」のひとつかもしれません。

子どもと大人だけでなく、高齢のご両親も合わせた三世代でクルマを楽しむという視点で注目されているのが、個人で利用する福祉車両です。かつては福祉や介護の「専門家が使うもの」という印象がありましたが、高齢化が進むいま、個人が使いやすい手軽なモデルが増えており、各自動車メーカーも力を入れて開発しています。

通勤や通学、買い物を目的に普段使いができますし、足腰が弱ったおじいちゃんやおばあちゃんを乗せるときには、特別な機能で快適な移動をアシストできる福祉車両。今回は、万能ファミリーカーとも言える福祉車両を選ぶポイントと各メーカーの特徴についてご紹介します。

 

知っておきたい福祉車両のキホン

身体に不自由を感じられている方や高齢の方などが使いやすいように、いろいろな工夫が施されている車両のことで、一般的には介護車と自操車の2タイプが販売されています。今回紹介する福祉車両は介護車と呼ばれるタイプです。

長時間でもなるべく負担がかからず乗り降りも安心な工夫が施されているのが大きな特徴です。普段から車いすを利用していない方でも、自動車の乗り降りは思いのほかストレスを感じることがありますので、少しでも負担が減らせるよう、体の状態に合ったものを選びましょう。福祉車両の基本機能には、以下の2タイプがあります。

① シートへの乗り降りをサポートするタイプ

助手席やリアシートが電動で動くタイプです。乗る人の身体の具合や車いすの利用などに合わせて、シート座面が回転して外側を向くだけのシンプルなタイプと、回転に加えて外側にチルトあるいはスライドやリフトするタイプがあります。

車いすからシートにうつる時は家族のサポートが必要ですが、こうした機能があると安全に乗降ができますし、家族の負担も軽減します。一点、気をつけておきたいのが、シートの動作には電力が多く使われているということ。頻繁に乗り降りをする場合は、バッテリーの負荷にも注意しましょう。

② 車いすのままで乗り降りできるタイプ

コンパクトカーやミニバン、ボックスタイプのワゴンなど、高めの車高を生かして、車いすのままで乗り降りできるモデルです。個人向けの車両の場合は、開口部の大きなリアハッチになだらかなスロープをつけたタイプが一般的なモデルです。乗り込んだ後は車いすごとしっかり固定できる機能が付いているので、揺れによってずれる危険性もありません。

ただ、普通の自動車用シートに比べると、車が走っている時の車いすの乗り心地は、決して快適とは言えず、長時間の移動にはあまり向いていないと言えるでしょう。現在は、固定時の姿勢や乗り心地にも配慮した車いすなど、快適性を高めるための改良も進められています。

 

メーカー独自の「福祉車両」ラインナップ

自動車そのものに、それぞれの自動車メーカーの哲学が込められているように、福祉車両のラインナップにもメーカー独自の特徴があります。実際の使い勝手や機能、操作を確認したい場合は、カタログで目星をつけてご家族と一緒に実車で確認をしてください。今後のライフステージやライフスタイル、利用シーンに合わせて、最適な機能やボディタイプを選びましょう。ここではタイプと車種別の機能をご紹介します。

ハイブリッドの人気モデルも揃う、トヨタの「ウエルキャブ」シリーズ

トヨタ自慢のハイブリッドモデル、プリウスとプリウスPHVにも、シート座面が軽くチルトすることで乗り降りの姿勢をラクにしてくれる機能を追加した、助手席回転チルトシート車が用意されています。人気車を家族みんなで活用できるのは嬉しいところです。

電気の力で経済的な、日産「ライフケアビークル」シリーズ

日産といえば、最近注目度が高まっている電気の力を利用した自動車が主力商品。非常に人気が高いコンパクトカーノートe-POWERには、助手席回転式とスライドアップ式の2タイプが設定されています。
また、ミニバンのセレナe-POWERは、助手席と2列目シートにスライドアップシートを設定しています。リアハッチ部を仕様変更することで、車いすで乗り降りできるスロープタイプも用意されました。

アウトドアレジャーで活躍、スバル「トランスケア」シリーズ

スバルは人気のSUV、スバルXVのほか、レヴォーグやインプレッサスポーツといったアクティブなレジャーで活躍してくれそうなワゴン&ハッチバックモデルに、助手席リフトアップ機能付きの「ウイングシート」を展開しています。さらに上級のレガシィ/レガシィ アウトバックにも、ウイングシートを備えたモデルが。

毎日便利に使える、ホンダ「福祉車両」シリーズ

軽自動車でありながら、抜群のユーティリティ性能を誇るN−BOXが日本一の販売台数を記録しているホンダ。同モデルにも車いす仕様車が用意されています。日常と介護、どちらのライフスタイルも快適にしてくれる工夫が盛り込まれており、車いすを積まない時でも、電動アシスト自転車などを楽々と積むことか可能です。

 

背の高い軽自動車ベースは、福祉車両にピッタリ

経済性と広いキャビンを兼ね備えている背高さんの軽自動車は、福祉車両としては最適なモデルと言えるかもしれません。各メーカーも、ラインナップの充実に積極的な姿勢を見せています。

三菱自動車は、人気ハイト軽ワゴンのeKスペースやeKスペースカスタムに、助手席の回転シートやスライドタイプの「ムービングシート」を備えた「ハーティーラン」シリーズを用意し、足腰が少し不自由な人へに配慮した工夫を施しています。日産の「ライフケアビークル」シリーズでは、eKスペースの兄弟車でもあるデイズ・ルークスにスライドアップ式と回転式の2種類の助手席シートを設定しました。

さらにスバルの「トランスケア」シリーズとしては、ハイト系の軽自動車、シフォン/シフォン カスタムでは、ウイングシートに加えて車いすの積み降ろしが楽なスロープタイプも選ぶことができます。

 

ミニバンベースの福祉車両も豊富なバリエーションが

「家族みんなが一緒に移動を楽しめる」、ファミリーカーの代名詞とも言えるミニバンにも、多彩なバリエーションの福祉車両がラインナップされています。

トヨタはシエンタ、ノア/ヴォクシー/エスクァイア、アルファード/ヴェルファイアなどに「ウェルキャブ」シリーズを展開。助手席へのアクセスをサポートしてくれる機能付きシートのほか、リアシートにリフトアップチルト機能を追加した仕様、スロープ付きの車いす仕様などが多彩に設定されています。

ホンダでは、ハイブリッドの設定もあるフリードや、使い勝手とともに走りのゆとりにも定評があるステップワゴン、さらに上級のオデッセイの助手席とリアシートにリフトアップ機能を用意しています。さらにこの2台は、アルミスロープを装備した車いす仕様車も選ぶことができます。

タフな走行性能を実現した三菱自動車のモノボックス・ミニバン、デリカD:5も、ちょっと個性的な福祉車両のひとつ。リアスライドドアを生かしたサイドムービングシート仕様が設定されています。

 

注目度抜群のSUVやスポーツモデルも福祉車両に変身!

SUVベースの福祉車両としては、優れたオフロード走行の性能とともに先進の安全装備まで充実した日産のXトレイルが助手席スライドアップシートを設定しています。

クリーンディーゼルでゆとり溢れるクルージングが楽しめるCX-5に、助手席リフトアップシートが用意しているマツダ車は、効率に優れた楽しい車作りを実現する「SKYACTIV」テクノロジーが自慢。そのため、2シータースポーツのロードスターや爽快な走りが楽しめるアクセラなどには、足に障害を持ちながらもスポーティなドライビングを満喫することができる、手動運転装置付き車両がラインナップされています。

 

優遇制度が多いのも福祉車両を買うメリット

一般車両の仕様と比べると、さまざまな装備が追加された福祉車両は少々高価になりがちです。しかし、一方で税金や補助金など、さまざまな公的補助を受けられるというメリットもありますので、購入の際は活用してください。

車両購入時の助成制度

車両購入時の税的な優遇制度です。消費税非課税のほか自動車取得税も減免、自動車税は購入時だけでなく、申請すれば毎年その恩恵を受けることができます。

維持・保有期間の助成制度

都府県や市町村といった自治体単位でのサポートとして有料駐車場、有料道路通行料金、一部カーフェリー料金の割引や、自動車燃料費(ガソリン代など)の助成、駐車禁止規制エリアの適用除外なども実施されています。

※詳しくは都道府県障害者雇用促進協会または公共職業安定所にお問合せください。

まとめ

どのメーカーも、店内をバリアフリーにしたり、専門知識を備えたスタッフを置いたりして、家族みんなが楽しく福祉車両を選べる環境を用意してくれています。

家族みんなの楽しい思い出づくりに役立つだけでなく、車は高齢の家族の身体的な負担を軽くしてくれる便利な乗り物です。福祉車両は、高齢化が急速に進むこれからの時代に向けて、愛車選びのスタイルのひとつとしてますます注目を集めることで

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