爽快な青に囲まれてーサイクンリングも堪能できる「しまなみ海道」ドライブ | Smartdrive Style

この企画では家族とのドライブがもっと楽しくなるドライブコースをお伝えします。

国内だけではなく国外からも多くのサイクリストが集うしまなみ海道は、日本初の海峡を横断できる自転車道として有名です。青い空と青い海、柔らかな潮風、豊かな自然が織りなす風景は、せっかくならば五感で味わいたいもの。

本州と四国を結ぶしまなみ海道は、瀬戸内諸島を巡る爽快感があるサイクリングが楽しめますが、ドライブルートとしても最適です。天候や気分で、ドライブもサイクリング、どちらも堪能してください!

 

目指すゴールは今治城です。今治城は戦国時代の築城名人として知られる藤堂高虎によって設計されたもので、当時は海に面していた個性的なお城として有名でした。ゴールは今治城ですが、このドライブコースの一番のポイントは海の上にある、しまなみ街道を走ることです。途中で休憩ながら観光を楽しみつつ、無限に広がる青い海と清々しい空に囲まれ、心地の良い時間を過ごしてください。

今回のルート
「尾道」→「向島」→「生口島」→「大三島」→「伯方島」→「大島」→「今治」

尾道からスタート!

自転車の場合、尾道からフェリーに乗り込み、目の前に見える向島からサイクリングを開始できますが、ドライブの場合は高速道路の尾道大橋からがオススメです。国道317号線からでも向島にはアクセスできるのですが、サイクリストたちが大勢走っていますので、車での走行は少し窮屈です。車幅が広いわけではなく、走行する際は接触に気をつけなくてはならないため、高速道路を利用した方が安全かつ快適です。

今回はドライブだけでなく、「途中でサイクリングを楽しむ」ことも目的のひとつに入れてみましょう。ただし天候や体調にもよりますので、無理はせずにコンディションが良い時のみに自転車を利用してください。車も自転車も、見どころは何と言っても島と島を結ぶ橋です。今治に到着するまで何度も海の上の橋を通りますが、橋はそれぞれ特徴があって面白いですし、橋からの景色は見逃せません。小さなお子様もお父さんもお母さんも、みんなが雄大な瀬戸内海に目を奪われることでしょう。

サイクリングロードとして知られているしまなみ海道には、至る所にレンタサイクルがありますので、家族分の自転車を詰め込んでお出かけしなくても大丈夫です。途中で車を停めたら自転車を借り、歴史と文化があふれる島々を結ぶ、全長70kmほどの海の上を颯爽と駆け抜けましょう!長い道のりになりますので、サイクリングをする場合は各島でしっかり休憩を取りながら行きましょう。水分補給は必須ですよ!

 

レモンと爽快なブルーに囲まれた生口島

瀬戸内諸島の中でも見どころが盛りだくさんな生口島。ここでは美しい海や自然だけでなく、爽やかなレモンと現代アートを味わえます。井口島北ICを降りると国道317号か県道81号の分岐点がありますが、どちらを選んだとしてもオーシャンビューが広がり、美しい瀬戸内海を臨むことができます。島全体はそんなに大きくないので、ここはぜひ、自転車でゆっくり周りたいですね。

一番の見どころは、島ごと美術館になっていて、至るところで不思議なオブジェが見られることです。全部で17作品ありますが、島の風景に溶け込んだ現代アートはどれも遊び心満載で前衛的。「島のどこにあるかな?」と、みんなで探すのも楽しいですよ。インスタ映えスポットとして話題になっているのが、ギリシャ彫刻のように優美で壮大な「未来心の丘」。広島県出身の彫刻家・杭谷一東(くえたにいっとう)さんの作品で、大理石のみで作られた広大な庭園は、まるで神話の世界に迷い込んだような気分に。

生口島の瀬戸田町は国産レモン発祥の地として知られ、レモンの出荷量は日本一!瀬戸田パーキングエリアには、レモンを使ったメニューやお土産品がたくさんあり、とにかくレモン三昧。レモンケーキにレモンラーメン、とことんレモンを味わい尽くしましょう。島を回りながら生口島南IC入口の手前にあるレモン畑を堪能したら、再び高速道路へ移動します。

 

自然だけじゃない!大三島の見どころ

生口島と愛媛県今治市の大三島を繋ぐ道路橋、多々羅大橋は、橋長1,480m、中央支間長890mの世界有数の斜張橋です。まるで白鳥が羽を広げたような、優雅な佇まいの美しい橋。ここをするりと走り抜けましょう。

まずは大三島ICを降りてすぐのところにある道の駅多々羅しまなみ公園に行ってみましょう。この公園には広々とした駐車場だけではなく、レストランもありますので、車(または自転車)を止めて中間地点の休憩場所として利用しても◎。

レストランでは瀬戸内の多島美を大パノラマで臨める贅沢さで、魚を中心とした定食などをいただくことができます。なんと幻の高級魚と言われる、マハタもいただけるのだとか。絶景の中でいただく新鮮な海の幸に、モリモリ食欲も進むはず!

道の駅多々羅しまなみ公園を後にしたら、ぜひ目指していただきたいのが伊豫國一之宮 大山祇神社。県道21号を車で走ると15分ほどで到着します。山間部をスイスイと走ると、目の前に由緒ある寺社が見えてきますので、立ち寄ってみましょう。日本一の甲冑・刀剣を所蔵している大山祇神社は、納められている甲冑のほとんどが国宝・重要文化財指定品として有名です。歴史とロマンを感じてください。

【施設情報】
道の駅多々羅しまなみ公園
住所:愛媛県今治市上浦町井口9180-2
電話番号:0897-87-3866
http://www.imabari-shimanami.jp/tatara/伊豫國一之宮 大山祇神社
住所:愛媛県今治市大三島町宮浦3327
電話番号:0897-82-0032
http://ehime-jinjacho.jp/jinja/?p=1542

 

歴史を感じる博物館と瀬戸内を一望できる展望台!

次に、休憩がてら訪れたいのが大島です。大島北ICを降りて国道317号線を進み、突き当たりを右折して県道49合線にしばらく走ると村上水軍博物館が見えてきます。ここは、戦国時代に瀬戸内海沿岸を制していた、村上水軍が使用していた小早船や発掘調査で出土した遺構や遺物など、戦国ロマンを体感できる場所。お時間があればぜひ立ち寄ってみてください。

村上水軍博物館を抜けたら県道49号から337号へと走りましょう。海沿いのドライブは、都会では味わえないとても心地よいものです。たっぷりと堪能してくださいね。少し山を登ると標高307.5mの亀老山展望公園があります。こちらの展望公園は駐車場もあるため、車でのアクセスも問題ありません。

著名な建築家・隅研吾氏の設計で知られるパノラマ展望台ブリッジからは、ぐるりと来島海峡大橋や石鎚山を眺めることができます。2017年には亀老山山頂から望む来島海峡が四国八十八景に選定されました。

ここを通り抜けたら、少し北にある大島南ICから最後の橋「来島海峡大橋」を渡り、いよいよ四国へ突入です。

【施設情報】
村上水軍博物館
住所:愛媛県今治市宮窪町宮窪1285
電話番号:0897-74-1065
http://museum.city.imabari.ehime.jp/suigun/亀老山展望公園
住所:愛媛県今治市吉海町名
電話番号:0897-84-2111
https://www.iyokannet.jp/spot

最終ゴールは今治城

四国に入って一番初めのICになる今治北ICを降りて国道317号線沿いに進むと今治城が見えてきます。
今治城は江戸時代に入ってから築城されたもので、当時瀬戸内海は異国からの使者の通り道としてとても重要な場所でした。

だからこそ、藤堂高虎というお城づくりに定評のある武将が領主となり、異国の使者に見られても恥じない立派な城を建てたのです。海水が三重の兵に入り込む設計で、潮の満ち引きによって海水が入れ替えできるようになっています。日本屈指の海城で潮風と風情を味わってください。

【施設情報】
今治城
住所:愛媛県今治市通町3-1-3
電話番号:0898-31-9233
有料駐車場あり
http://museum.city.imabari.ehime.jp/imabarijo/

 

まとめ

今回はサイクリングロードとして知られるしまなみ海道のドライブルートを紹介しました。温暖な気候の瀬戸内海は、春だけでなく一年を通してドライブとサイクリングが楽しめます。アップダウンがあり、一日ですべての島を巡ることは難しいため、サイクリングで探索を楽しむ島、ドライブで爽快に駆け抜ける島を決め、贅沢で素敵な旅を楽しんでくださいね。

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