マイカーがマイiPhoneに?家族ドライブを楽しくする「Apple CarPlay」 | Smartdrive Style

出典: Apple 

今ではほとんどの車種に搭載されているインフォテイメントシステム(カーナビや車両情報を表示する機能で、タッチパネル式ディスプレイや車両の専用コントローラーで操作を行うもの)。最近ではさらに進化を見せ、iPhoneと車両のインフォテイメントシステムを連携させる機能として、AppleのCarPlay、GoogleのAndroid Autoが話題になっています。

今回紹介するのは、USBケーブルやワイヤレスで接続するだけで、iPhoneやiPadに保存したコンテンツを車内で楽しむことができる「Apple CarPlay」。搭載されている車種も徐々増えていますが、Apple CarPlayは家族と過ごすカーライフをどのように変えてくれるでしょうか?

 

使いこなせばとても便利なApple CarPlayは、2014年、iOS 7の時代に登場し年々進化を遂げてきました。世界中の自動車メーカーと協力しながらより多彩で安定した機能を実現し、多くのiPhoneユーザーにとって見逃すことのできない機能として広く知られつつあります。

2018年にはiOS 12が発表され、ますます使いやすさが向上。搭載される車種は全世界で400モデル以上に拡大(2018年5月公表データ)。米国の大手リサーチ会社の調査では、Apple CarPlayやGoogleのAndroid Autoといったサービスを利用した人の満足度は非常に高く、次のマイカー選びの必須機能となっているそうです。

今までは対応にやや消極的だったトヨタが、高級ブランドであるLEXUSの最新モデルESで初めてのApple CarPlay対応に踏み切るなど、大きな動きがありました。こうした動向や予測から、日本でもいよいよ本格的に普及することが予想されます。「車を買い替える予定はしばらくないけど気になる」という方には、後付けできる CarPlay対応のカーナビがおすすめ。パイオニアやケンウッドなど、名だたるメーカーから発売されていて、4万円台から見つかります。

 

Apple CarPlayでできること

Apple CarPlayは、対応している車載器(いわゆるカーナビ)、iPhone、車の三点が揃って初めて利用することができます。

そしてiPhoneをケーブルにつなぐ、またはワイヤレスにつなげば、CarPlayが起動されます。これだけでルート案内から電話やメッセージの送受信、音楽を聴くなど、運転中にiPhoneでもできることを車載ディスプレイでできるようになるのです。

ここでは主な3つの機能とその魅力についてご紹介します。「Apple CarPlay」に対応しているアプリはまだまだ少ないですが、カーライフで「あると助かる!」というものが最低限利用できますので、ぜひ試してみてくださいね。

①お気に入りの音楽ソースが楽しめる「音楽機能」

iPhoneやiPadにストレージしてある音楽ソースがすべて再生することができます。連動させれば、車載ディスプレイ上にiOSライクな使い慣れたインターフェイスを表示することができるので、基本的な操作で戸惑うこともないでしょう(ディスプレイにタッチ機能が備わっている場合)。中にはすでにBluetoothを介して、車載オーディオでお気に入りの音楽を楽しんでいる、というユーザーがいらっしゃるかもしれません。しかし、Apple CarPlayの接続は操作が大きなディスプレイ上でできるので、使い勝手が格段にアップします。

Siriによるコントロールも可能ですので、ドライバーは一切よそ見をすることなく、安全にお気に入りの音楽やプレイリストを再生させることができます。アニメソングリストなどを登録しておけば、子供たちのリクエストにSiriが自動で対応し、ドライブの時間を楽しく盛り上げてくれるはず!

オフィシャルのApple MusicやiTunesだけでなく、Amazon MusicやGoogle Play Musicなどの定額配信サービス、クオリティが高く幅広いジャンルの音楽が楽しめるSportifyなど、iPhone内蔵のアプリを使いこなすこともできるので音楽の充実度は最高。

②Siriに頼めば運転中の連絡もサクサク「メール・電話機能」

Siriによる便利な音声サポートは、音楽再生だけではありません。メッセージのやりとりも音声のみで対応してくれるため、運転中のメール送信も簡単です。

ドライバーは「Hey Siri」と話しかけるか、ステアリング部などに標準装備されている音声通話スイッチを押してメールを送りたい相手の名前(登録されていることが必要ですが)と要件を伝えてくれるように頼めば、自動的に端的なメッセージを作成し送信してくれます。

たとえば、遠方に住む両親の家に車で向かっている場合、運転中でも「今、渋滞しているから少し到着が遅れそう」と伝え、安心させることができます。

③Google Mapとも連動する「ナビ機能」

iOS12より、Google MapをはじめとするApple以外の地図アプリの利用が可能になりました。Google Mapを使い慣れている方からすると、格段と使いやすさが増したかもしれません。また、Car Navitime(有料)とも連動したことで、ナビゲーションそのものとしての使い勝手の進化にも期待感が高まっています。

実はApple Mapも慣れるとそれなりに使いやすく、次の曲がり角までをはっきり伝えてくれる、わかりやすい地図がいい、という声も。家族とのお出かけでは、好みのナビによるスムーズな走行が実現するでしょう。

最新のApple CarPlayが使える注目の国産モデル

ここからはiOS12対応、最新のApple CarPlayが搭載されたモデルをご紹介します。各社こだわりや個性を持ちつつ、最先端かつ最高の機能を提供しています。

 

①ホンダ フリード/フリード+

出典:ホンダ

ホンダ車の純正カーナビゲーションは、各種アクセサリーやスポーティな仕様のModuloシリーズを手がける系列会社「ホンダ アクセス」が開発しています。カーナビゲーションのブランド名は「Gathers(ギャザス)」と言い、純正パーツとしてのこだわりが高い機能性を実現してきました。

コンパクトなボディなのに抜群のユーティリティ性能を誇る人気のハッチバックモデル「フリード/フリード+」には、最新のiOS 12を使うiPhoneに対応した9インチプレミアムインターナビが設定されています。車種に合わせた音響チューニング「DIATONE SOUND」を施し、非常に優れた音質を提供してくれます。好きな音楽を最良の環境で聴くことができることも、純正アクセサリーならではの魅力のひとつと言えるでしょう。

 

②マツダ CX-5/CX-8

出典:マツダ

2013年から、独自の規格と操作系を持つコネクティビティ「マツダコネクト」を、ほとんどのモデルに標準装備のデバイスとして搭載してきたマツダ。7インチの高精細なセンターディスプレイやコマンダーコントロールといった使いやさ、見やすさにこだわったシステムでしたが、設定された純正ナビゲーションの使い勝手には課題が残されていました。

その後、バージョンアップによってナビゲーションは着実に進化を遂げてきましたが、一方で新たな取り組みも始まっています。マツダは北米向けに発売されているCX−9のマツダコネクトに、2018年モデルからApple CarPlay連動の機能も盛り込むことを発表。

日本では2018年10月にデビューした改良型の「CX−5」「CX−8」採用が始まっています。iOS 12以上に対応していることから、Google CarPlayを使うことも可能になりました。同時に操作系にもマツダコネクト独自のロジックを採用、より安心してユーザーが使えるように、さまざまな工夫を凝らしています。

 

③三菱 エクリプスクロス

出典:三菱自動車

三菱自動車としては久々のまっさらなニューモデルとして、世界中で注目された「エクリプスクロス」。2018年3月、日本市場で発売。若々しくスタイリッシュなルックスなど、新世代の三菱車にふさわしい新しさに満ちたクロスオーバーSUVです。標準装備の中でも注目されたのが、Apple CarPlayに対応したスマートフォン連携ディスプレイオーディオ「G Plus Package」。ディスプレイオーディオとタッチパッド式コントローラーの組み合わせで、姿勢を変えずに様々な操作ができるのがメリットです。

三菱自動車は手元のタッチパッドでApple CarPlayを操作するシステムを「世界初」の機能としてアピールしていました。タッチパッド式の魅力は、ディスプレイに手を伸ばすことなく手元でスマートフォンライクなスライド操作をすれば、コントロールできるところ。唯一、標準装備されるインフォテインメントとして、エクリプスクロスの一部グレードに設定されていました。

 

まとめ

コネクテッドカーや自動運転技術に対する積極的な取り組みなど、自動車業界の進化は急速に進んでいます。車任せの運転ができるのはまだまだ先の話かもしれませんが、ドライバーに負担をかけず快適な移動の実現を目指す動きは「自動車の中で過ごす時間」にも変化をもたらしつつあります。

スマートフォンとコラボレーションする車載インフォテインメントの新機軸は、車の中で過ごす家族の時間をさらに充実した素敵な時間へと変えてくれることでしょう。

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