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高速もグローバル化?高速道路ナンバリングとは

高速もグローバル化?高速道路ナンバリングとは
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慣れない地方へロングドライブに出かけた際、「東名」や「名神」など地名だけを冠した高速道路の表記がわかりにくいな、と感じたことはないでしょうか。日本人であってもわかりづらいと感じる高速道路の表示ですが、目前に迫りつつある東京オリンピック、そして増加し続ける外国人観光客への対応策として、国土交通省は2018年の4月から随時、ナンバリング付与を実施しています。

2020年までには全国の高速道路にナンバリングの付与が完了する予定ですが、この記事ではまだまだ聞きなれない高速道路ナンバリングとは何か、どのような表示なのかを解説します。

 

高速道路ナンバリングの意義と仕組み

九州自動車道や東北自動車道、中国自動車道辺りの有名な高速道路であれば、離れた地方にお住まいの方でも、どのあたりを走行している高速道路なのかが判別できるかと思います。しかし、海外からやってきた観光客にとってはなんのことやら、チンプンカンプンのはず。

また、日本人であっても「東名と新東名」「名神と新名神」の明確な違いがはっきりとわからないものですし、地方に点在する「有料道路」になってくると、いつも利用しているユーザーでもない限り、道路名だけで分岐や接続を把握することはできません。

こういった、従来までの地名に由来する漢字表記を、シンプルにアルファベットと数字で分類し、利用者のわかりやすさを向上するため付与されるようになったのが、高速道路ナンバリングです。ナンバリング付与の対象は、高速自動車道と自動車専用道路などの「高規格幹線道路」と、その道路網から主要な交通機関、有名観光地などにアクセスできる路線になります。

 

高速道路の場合、「Express」を意味する「E」が頭に付き、その後に付近を走る「国道」の番号がくっついています(数字は原則として2桁まで)。始点・終点が共通する路線や並行して走る路線については、グループ化され「A」が追加されます。つまり、九州自動車道の場合、同エリアを貫く国道3号線から「E3」とナンバリングされ、熊本県八代JCTで九州自動車道から分岐する、「南九州自動車道」は同グループとして、「E3A」が付与されるということです。

加えて、東京外環自動車道や東京湾アクアライン、東海環状自動車道などの環状道路については、円を意味するCircleの頭文字「C」を付与することとなりました。なお、同じ環状道路である首都高速や阪神高速などについては、すでにナンバリングがなされているため、今回のナンバリングは対象外です。

 

高速道路ナンバリングで見込まれるメリット

高速道路の場合、「東北縦貫自動車道八戸線」のように、道路名表記がすこぶる長いところもあります。しかし、これを今回のナンバリングによって「E3A イー・サン・エー(英語の場合イー・スリー・エー)」という3文字で判別することができれば、外国人のみならず日本人にとってもシンプルでわかりやすく、一目で判別できるようになります。

また、空港などの交通機関や観光地の運営からみても、「E〇番に乗り、E○A番で分岐、3つ先のICで降りれば到着できます」といった具合に、アクセスについてのアナウンスが非常にしやすいのもメリットです。高速道路では一般道路と比べて車速が早くなるため、時には分岐ポイントの表示を見逃してしまうこともありますが、シンプルなナンバリングで表記されていればドライバーも瞬時に確認できるようになります。また、同乗者がいる場合は「E1Aって看板に出たらおしえてね」と、協力を頼むことも簡単です。

 

高速道路ナンバリングの課題と今後の動き

全国に張り巡らされている高速道路ネットワークをわかりやすく、利用しやすくするために付与されたナンバリングですが、課題が無いというわけではありません。ナンバリング実施後の高速道路案内看板はこのようになっています。

 

分岐ポイントだけ考えると、漢字表記のみより理解しやすいかもしれませんが、「常磐道」や「東北道」などの漢字表記はそのまま残されているため、全体的に情報過多の印象が否めません。国土交通省はナンバリングによる効果を高めるため、民間企業へ地図・カーナビ・ウェブサイトなどにおける路線番号表示を、速やかに実施するよう強く求めています。

ところが、日本最大級の空港である成田空港ですら、「東関東自動車道から、新空港自動車道を経由し成田ICで降り、案内に従って各ターミナルまでお越しください」と、ナンバリングによる案内体制は、まだ進んでいないのが現状です。

カーナビの利用は運転中であるため、画面表記だけでなく音声ガイダンスを頼りにしている方も多いはずです。そこで、「およそ600m先E4方面、分岐を右方向です。」とだけガイダンスされてしまうと、まだすべてのナンバリングを理解しきれていないドライバーは、「E4ってどこのことだっけ?」と、混乱するかもしれません。

パッと見た感じはシンプルな表示ですが、それぞれのナンバリングが何を指すのか、事前情報がなくては理解ができないのです。E4は「東北自動車道」を指しますが、現状では道路名とナンバリングをすぐに結び付けられるほど、この制度が利用者に周知されていないため、カーナビにナンバリングを反映させるならば、アナウンスに道路名も添える必要があるでしょう。

下画像は国土交通省の公式HPで確認できる、高速道路ナンバリング「路線マップ」の一部です。

 

こちらは多くの高速道路が張り巡らされている首都圏のまわりをナンバリング表記した地図です。ナンバリングが追加された分、地図に慣れていない方や土地勘のない方にとっては少々見づらく、返ってわかりにくいと感じるかもしれません。

国土交通省は「訪日外国人をはじめ、すべての利用者にわかりやすい道案内の実現を目指す」方針を示していますが、その実現のためには今後さらなる工夫や、民間企業への具体的な協力依頼が課題となってくるでしょう。

 

まとめ

ナンバリングは工夫次第で非常にわかりやすくなるものですので、民間企業による活用体制の普及や利用者への周知が進めば、高速道路の利便性を引き上げる「良策」となってくるはずです。

高速道路走行時にドライバーが最も悩むのは、各路線への分岐だけではなく「どのICで降りれば目的地に近いのか」ということ。今回、ナンバリングが付与されたのは「道路名」に対してであり、各IC名は従来表記のままです。ですので、「E1-3」のようにICにもナンバリングを付与し、地図やカーナビに反映させれば、より利便性が高まってくるかもしれません。

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