
この企画では家族とのドライブがもっと楽しくなるドライブコースをお伝えします。
すっかり冬の風物詩となっているのが、日本各地で開催されるイルミネーションイベント。今回は千葉県・房総半島エリアにスポットをあててご紹介します。都心方面から向かう場合、アクアラインの朝方下りと夕方上りの渋滞をタイミングよく回避するのが、無駄なく半日ドライブを楽しむポイントです。
日本を代表するイルミネーションスポットを「ハシゴ」したあとは、水着で入れるスパで泳いだりはしゃいだり、都会のイルミネーションを楽しみましょう。
総移動時間そのものは2〜3時間ほどですので、お子様たちも退屈せずに濃密な半日ドライブが堪能できますよ。それでは、行ってみましょう!
今回のお出かけドライブルート「冬のイルミを満喫!半日コース」
房総半島は、千葉県のほとんどの地域を含む広大なエリア。以前は都心からのクルマのアクセスが不便でしたが、1997年に東京湾アクアラインが開通して以来、神奈川方面からのアクセスも非常に便利になりました。
今回のドライブコースは、そんな東京湾アクアラインで房総半島に入るところからスタート。館山自動車道を使って時間を節約しながら、「マザー牧場イルミネーション 光の花園」と「東京ドイツ村ウィンターイルミネーション」を巡ります。それではドライブスタート!
今回のルート
「東京湾アクアライン」→「漁協直営食堂 ばんや」→「マザー牧場/イルミネーション 光の花園」→「東京ドイツ村 ウィンターイルミネーション」→「龍宮城スパ ホテル三日月 イルミネーションフェア」→「東京湾アクアライン 海ほたる」
東京湾アクアラインの長いトンネル
まずは首都高速湾岸線や首都高速1号線を使って、東京湾アクアラインへと向かいます。首都高速からアクアラインへと向かう川崎浮島ジャンクションは分岐点がちょっと複雑ですので、「東京湾アクアライン 木更津」方面の案内表示をしっかり確かめながら、慌てずに走行してください。そこからは約9.5kmのトンネルが延々と続きます。
窓外の風景が単調なため、少し油断すると眠くなってしまいそうですが、しっかり前を見て運転を続けましょう。長いトンネルを抜けて海上の「海ほたるパーキングエリア」を越えれば、目の前に広がる青い空とその下に広がる房総半島が見えます。ここまでくると、ドライブ気分が一気に盛り上がります。
海ほたるは時間帯によって非常に混雑しますので、トイレなどの急な用事がなければそのまま通り抜けましょう。次のトイレ休憩は、このあと20分ほど走ると見える君津PAです。
東京湾アクアライン連絡道を少し走ったら、木更津ジャンクションを左に分岐するカタチで館山自動車道を目指します。分岐したらすぐ右側のラインを通って、君津・館山方面へ。ここから、第一の目的地となる「漁協直営食堂 ばんや」までは高速道路をゆっくり走っても、40分ほどで着くことができます。鋸南保田ICを降りて34号線を経由して127号線へ走ると5分もたたずに到着です。
お刺身、天ぷら、煮付けも絶品!「食堂 ばんや」
127号線沿い右側に見えてくる四角い看板が「漁協直営食堂 ばんや」の目印です。広い駐車場は、食堂というよりまるで道の駅のようにも見えます。
本館のばんや食堂は、採れたて新鮮な海産物をさまざまなスタイルで気軽に楽しむスタイル。土日の昼食どきは混雑しますが、お刺身や煮物、揚げ物とご飯、味噌汁などがセットになった定食や巨大な具が盛られた丼は、待った甲斐あり!の美味しさとボリュームです。
メニューがとにかく豊富なので、どれを食べるか、思い切り悩むことになりそうです。
【施設情報】 漁協直営食堂 ばんや
営業時間:本館ばんや食堂 9時30分〜17時30分(LO 17:00)/ばんやの湯24時間営業 火曜日定休
ばんやの湯 入浴料:大人570円 子供260円 用幼児 無料
住所:千葉県安房郡鋸南町吉浜99-5
http://www.banya-grp.jp
本館食堂の隣には、多彩な品物が揃ったお土産物コーナーを併設。生鮮から干物など、海の幸をお土産に買うことができます。別棟には日帰り入浴が楽しめる「ばんやの湯」もあるので、のんびりくつろぎたくなるかも…。
マザー牧場までは「なぎさライン」で海を満喫
少し戻る形になりますが、今度は高速道路を使わずに海に沿うように走る国道127号線を利用します。愛称は「内房なぎさライン」。空気が澄んだ晴れの日なら、三浦半島がとても間近に見え、その先には富士山まで顔を出していることも。
なぎさラインは片側一車線で道幅が狭くなる箇所があるため、対向車には十分気をつけましょう。20分ほど走って湊川を渡ったら右折して県道93号線へ出ます。
第二の目的地「マザー牧場」までセンターラインのないクネクネと曲がりくねった道が続くので、初心者ドライバーさんはとくに慎重な運転を心がけてください。ゆっくり走って10分ほどでマザー牧場に到着です。
もふもふ、ふわふわ動物いっぱい!「マザー牧場」
鬼泪山というちょっと曰くありげな名前の小さな山の頂。その上にある広大な敷地のテーマパークが「マザー牧場」です。フワッフワの愛らしい動物たちとたくさん触れ合いましょう。
馬やひつじ、ヤギにうさぎに牛、カピバラやマーラ、リクガメといったたくさんの種類の動物たちがお出迎えしてくれますよ。中でも子供たちに大人気なのが、こぶたのレース。大人まで思わず大声で応援してしまうくらい盛り上がります。
屋内ステージがあるアグロドームで上演されるシープショーも必見です。
【施設情報】マザー牧場
営業時間(12月〜1月):平日 10時〜16時 土日祝日 9時30分〜16時
入場料:大人 1,500円 子供 800円(駐車料金別途:乗用車 900円ほか)
住所:千葉県富津市田倉940-3
http://www.motherfarm.co.jp/ticket/index.php
園内にはジンギスカンやステーキ、パスタやラーメンなどが食べられるレストレン&カフェコーナーも充実しています。牧場で育った牛のミルクを使ったスイーツも、すべてが絶品。冬でも食べたい濃厚なソフトクリームは、税込350円とお手頃価格です。
夕焼けとのコラボも美しい!「マザー牧場イルミネーション 光の花園」
マザー牧場の「光の花園」は、2018年11月に夜景観光コンベンション・ビューローとぴあ株式会社が主催した「第6回イルミネーションアワード」のイルミネーション部門で、11位にランクインしました。キラメキ感たっぷりの花園はもちろん、子供たちが大好きな動物や乗り物をかたどったイルミネーションなど、輝き方はさまざま。
点灯が16時からと早めのタイミングで始まるので、壮大な夕焼けとの絶景コラボレーションが楽しめます。日が落ちて標高300mの山頂から望む東京湾の夜景も、また格別です。
【施設情報】マザー牧場イルミネーション 光の花園
営業時間:16時〜20時(1月16日まで休園日を除き毎日開催/1月12日〜2月24日まで土日祝日のみ開催)
入場料:16時以降入場料 大人700円 子供300円(駐車料金無料)
住所:千葉県富津市田倉940-3
http://www.motherfarm.co.jp/information/illumination2018/
さて、日が落ち始めたらそろそろ次の目的地に向かいましょう。最寄りの君津スマートICから館山自動車道で姉ヶ崎袖ヶ浦ICへ向かいます。渋滞がなければ、トータル40分ほどで着くことができますが、オンシーズンは駐車場の混雑を覚悟したほうがいいかもしれません。
光と音が織りなすファンタジーワールド「東京ドイツ村」
先ほどご紹介したイルミネーションアワードで毎年上位にランキングする、関東代表のイルミスポットのひとつが「東京ドイツ村 ウィンターイルミネーション」です。テーマパークに常設された観覧車に乗って空から見下ろす全景は、光のパッチワークが織りなす夢のような世界です。
2018-2019年は「ドイツ村の奇跡」というタイトルで演出しています。電動カートで巡るイルミの世界の回遊体験や全長約70mの虹のトンネルなど、新鮮な驚きに満ちた光の世界を楽しむことができますよ。
【施設情報】東京ドイツ村 ウィンターイルミネーション
営業時間:点灯開始 日没(16時40分〜16時45分頃)〜20時(4月7日まで開催)
入場料:自動車の場合無料(駐車料金:2500円) 徒歩ほかの場合 4歳以上500円
住所:千葉県袖ケ浦市永吉419
20時の消灯まで楽しんで帰宅しても十分満足できますが、帰り道にある日帰り温泉「龍宮城スパ ホテル三日月」でも、連日イルミネーションフェアを開催中です。東京湾アクアラインに入る前に、木更津金田ICからほんの5分ほどのところにある、エンタータインメント型温浴施設にちょっと寄り道してみましょう。
スパで体をほぐす「龍宮城スパ」
ふたつの宿泊棟を持つ「龍宮城スパ ホテル三日月」は、温泉テーマパークと名付けたスパ棟を併設しています。展望温泉はもちろん、冬でも楽しめる室内アトラクションプールなら、子供たちも大はしゃぎすること間違いありません。
17時から点灯されるイルミネーションは、約3万5,000坪という広大なホテルの敷地の随所に、125万球ものイルミネーションを配したもの。室内プールやオーシャンスパ、冬季は営業していない屋外プールなどでも、幻想的な光のデコレーションが目を楽しませてくれます。
【施設情報】龍宮城スパ ホテル三日月
営業時間:ライトアップ開始 15時〜23時(室内プールは22時まで)
入場料:大人 1300円 子供 800円(年末年始などは料金が変更)
住所:千葉県木更津市北浜1番地(金田海岸)
締めくくりは、海ほたるから見る都心イルミ
スパやプールでたっぷり遊んだ後は、海風に当たってちょっとクールダウンするのもいいでしょう。海上のパーキングエリア「海ほたる」からは、東京都心から横浜みなとみらいエリアまで、カラフルな光が瞬く夜景を一望することができます。
ちょっと駆け足ですが、盛りだくさんのイルミネーションドライブはいかがでしたか?
関東地方に住んでいる人だけでなく、東京に旅行に来た人がレンタカーを使って巡っても楽しんでもらえると思います。房総半島には他にもたくさんのお楽しみスポットがあります。ぜひいろいろなコーディネイトに挑戦してみてください。