• facebook
  • twitter
  • rss

安全運転にもつながる!正しいドライブポジション講座

安全運転にもつながる!正しいドライブポジション講座

普段の生活の中でも姿勢が悪いと疲れや不調につながる場合も。それが時速60km近くの速度で走行する車の運転ともなれば、安全性を損なってしまう可能性も高まります。

とはいえ、走行中の振動や減速時・旋回時の慣性によって、常に正しい姿勢をキープし続けるのは至難のワザ。安全性を守りながら疲れを軽減することができるドライブポジションとはどんなものでしょうか?

 

今のポジション、疲れませんか?

自動車の運転は、ハンドルやシフトノブ、ペダル操作など手足の動作だけではありません。安全確認を行うために、視覚や聴覚も常にフル稼働しています。そのため、いずれの操作や確認作業に支障が出ないドライブポジションが好ましいとされています。

長時間、誤ったドライブポジションで運転していると、体のあちこちで疲れや痛みを感じるようになりますし、操作がまともにできず、誤った操作をしてしまうかもしれません。また、視界を妨げるような姿勢を取っていると、急な状況変化に対応できない可能性もあります。

普段はついつい忘れてしまいがちな正しいドライブポジションを一度ここで整理してみましょう。なお、現在販売されている車の98%近くがAT車ですので、ここから解説するのは基本的にAT車の場合とご理解ください。

 

 

いますぐ押さえたい、3つのポイント

ポイント1 シートへの座り方

車は加速・減速・旋回を繰り返す乗り物です。ですので、運転動作をしても体の軸がぶれないよう、安定したシートへの着座が基本です。シートに浅く座るのではなく、奥までしっかりと腰掛けることで目線が高くキープされ、安全運転に不可欠な見晴らしの良い視界をキープできます。背筋はピンと伸ばし、肩甲骨から腰までしっかりとシートバックに密着させ、左足をフットレストに置きましょう。バックシートに固定した背中とハンドルの腕の力で、前後の揺れにも遠心力が強まる右折時の横揺れにも安定感をもたらします。

また、ヘッドレストと頭との間隔を3センチ程度取って、ヘッドレストの中心部に耳の中心部を併せるイメージでのせましょう。この時、軽く顎を引けば自然に視線が遠くなり、さらに広い前方の視界が確保できます。

 

ポイント2 ペダル・ハンドルとの距離感

次に、シートスライドとリクライニングで、ペダルとハンドルとの距離感を調整していきます。まず、右足でブレーキを一杯に踏んだ際、ひざに若干の余裕が出る程度まで、シートスライドを調整しましょう。膝の可動域に余裕がなければ、とっさの急ブレーキに対応できません。近すぎて膝が窮屈になってもアクセルの踏み過ぎや、ブレーキとの踏み間違いにつながるため注意しましょう。

続いて、座った状態でハンドルの最上部に両手をそろえ、肘が伸び切らないポジションにリクライニングを調整しましょう。ただし、ハンドルとの位置関係を気にしてシートを倒しすぎると視線が上に向き、立て過ぎると反対に背筋が曲がり視線は下に向いてしまいますので注意してください。安全運転の観点から言えば、ハンドルとの距離感より前方の視界確保の方が優先ですので、シートスライドとうまくアレンジしながら、リクライニングは調整しましょう。

 

ポイント3 ハンドルを握る位置

運転免許教習所でハンドルを「10時10分」の位置で握るのが良い、と習った方も多くいるのではないでしょうか。

昔の車は、少しの力でスムーズにハンドルが切れる「パワーステアリング」が付いていないこともあり、回転トルクを確保するために力の入りやすい10時10分の位置が、良く推奨されていました。しかし、現在の車種はほぼ全てパワーステアリングが装備されています。ですので、10時10分より水平である「9時15分」辺りや、それより低い「8時20分」辺りでハンドルを握っても、余裕を持って方向転換や旋回できます。この握り方は、前方の視界確保と手を動かさずにメーター確認ができるのでおすすめです。

 

いつの間にかやっていませんか?悪いドライブポジション例

ここではありがちだけどNGなドライブポジションの例を理由とともにお伝えしていきましょう。

1.シートへの座り方が浅い

これは、リビングのソファーでくつろぐ時のように、前方に腰を下ろして座るためシートの背中と腰が離れてしまっているケースです。この状態では強く急ブレーキを踏んだ時に体が後ろにスライドしてしまうため、適切な力でブレーキを踏めない可能性が出てきます。

2.体全体が前のめり

運転にいまいち自身が無い方によく見られるケースです。この姿勢は肘が窮屈になってしまうため道路上の障害物を発見した時などで素早くハンドル操作ができない可能性があります。また、背筋が曲がってしまうため、長時間の運転だと背中や腰の負担が増えますし、視線が下がってしまうことから、遠方の道路状況把握がおろそかになる可能性もあります。

3.片手運転&左足の位置が悪い

片手が空いたからと運転しながらAV機器やナビの操作をするのは危険。ながら運転として危険な事故にも繋がってしまいますので、運転中は必ず両手でハンドルを握る癖をつけましょう。また、長時間運転は足のむくみやだるさを感じてしまうためか、フリーな状態にある左足をフットレスト以外の場所に投げ出して、運転をしている人もいるようです。

左足はしっかりフットレストに固定しておかないと、急な横揺れで体が大きくぶれ、ハンドルやペダル操作を誤る可能性も。長時間・長距離運転で足が疲れたら、道の駅やPAで適時休憩を取るのがベストです。

 

ベストポジションを考察してみよう

前項で解説した、正しいドライブポジションは基本中の基本です。とは言え、性別や体格が違うとベストポジションも少しずつ変わってくるもの。あくまで一般論ではありますが、男性の方が女性より体格が大きく、腕力や脚力についても強い傾向にあります。ですので、腕力・脚力の違いに対応してドライブポジションをアレンジすると、より運転が楽チンになります。

ペダルとの位置関係

女性ドライバーの場合、男性よりシートを少し近めに調整したほうが、急ブレーキ時に力を加えやすくなります。

ハンドルを握る位置

女性の場合はオススメした位置ではなく、10時10分の位置に手を置いた方が力は入り、操作がしやすくなります。また、ハンドルを上下に移動調整できる「チルトステアリング機能」を活用すれば、ハンドルの高さが調整できますので、自分の体型にあった位置に調整しましょう。

 

ベストポジションを維持するサポートグッズ

ベストポジションにするとともに、長時間運転でも快適な状態をキープできるサポートグッズたち。運転の機会が多い人であれば、こうしたグッズを活用してみてもいいかもしれません。

快適ドライブをサポートする低反発クッション

低反発クッションであれば、背中にフィットして腰をしっかりサポート。自然と背筋を伸ばし、腰への負担を軽減してくれます。少しハンドルが遠いな・・という時に取り入れてみては。

純正だけでなく社外商品も登場!ヘッドアップディスプレイ

目線をあちこち移動させると、気づかないうちに姿勢が崩れてしまうことも。走行情報をスクリーンに投射表示して視線をずらさずに各種情報を読み取れるヘッドアップディスプレイ。取り付けることで視線をずらさずメーターを確認することができます。

後付けできるステアリング

最近の車では基本的にパワーステアリングが搭載されています。ステアリングはドライバーと一番多く接する重要なパーツですが、ステアリングによって運転のしやすさも変わるもの。

標準装備されているものに対して握った感じ、掴みやすさなど、違和感があれば、後付けできるステアリングを装着してみてはいかがでしょうか。様々な種類や大きさ、質感がありますので、好みに合わせて選んでみましょう。

 

まとめ

車選びには趣味や趣向があるため強制することはできませんが、車のサイズ感を自分の体格とマッチさせるというのも、正しいドライブポジションをキープする1つの方法です。

国産車は平均的な成人の体格のデータに合わせ、誰もがベストポジションでドライブできるよう設計されていますが、シートの硬さ、スライドの上下幅、ハンドルやメーター類の位置、フロントガラスのサイズは車種だけでなくグレードによっても異なります。購入車種選択の際には必ず試乗して、視界は確保できるか、無理な姿勢ではないか、ベストポジションを実際に確認することも大切です。

関連記事

TOP