小さいお子さんがいらっしゃるご家庭であれば、旅行やお出かけの時の移動手段としてクルマを選ぶことも多いはず。乗り換えもなく、重たい荷物を持ち歩くこともありませんので、クルマは楽な移動手段ではありますが、ちょっとしたことで怪我や事故に繋がってしまうケースも…。
楽しいお出かけは安全があってこそ。そこで今回はクルマで移動をするときに気に留めておきたいことをまとめました。お出かけ前にサクッと目を通してくださいね。
①ドアと窓は子どもにとって凶器!?
小さなお子様をクルマに乗せるとき、気を付けるべきことは交通事故だけではありません。その一つが、パワーウインドウやドアに子どもが手や指を挟まれるという事故。お出かけするときは必ずチャイルドロックとウィンドウロックをかけるようにしましょう。
実際、走行中に運転席から後部座席のパワーウィンドウを閉めたら子どもが指を挟んで骨折した、子どもがパワーウィンドウのスイッチをいたずらしていて指を挟み大怪我をしたという事故も少なくはありません。中には首を挟んだという、信じられないような大事故も。そして、このような事故の大半が大人の不注意によるものだったりします。
ですので、操作をするときは子どもが顔や手を出していないか、確かめてから実施しましょう。走行中で後部座席を直接見ることができない場合は、「窓を閉めるから離れてね」としっかり声をかけてあげてください。その他、チャイルドシートに乗せて固定をしたり、ロック機能を使ったりすることで予期せぬ事故を防ぐことができます。
そのほか、クルマのドアでは子どもが勝手にドアを開けて飛び出してしまった、隣のクルマにぶつけてしまったなどの事故が多いよう。これらはチャイルドロックをかけることで防ぐことができます。チャイルドロックはドアが外からしか開けられなくなる機能。駐車場に到着して子どもが勝手にドアを開けて降りると、飛び出して後続車にぶつかってしまう…なんて可能性も0ではありません。
また、開けっ放しにしているとドアにぶら下がるなどして手や足、頭をぶつけたり挟んでしまったりする場合も。危険から守るためにも、動きが予測できない子どもを乗せるときは必ず親が確認して一人で行動させないようにしてください。
②気を配りたいトイレ問題
長時間のドライブで最も気になるのがトイレ。乳幼児であれば、すぐに変えられるようオムツセットはトランクではなく必ず車内に用意しておきましょう。高速走行ではサービスエリアやパーキングエリアを見つけたらその都度トイレ休憩を。
小さな子どもは自分で便意をコントロールすることができませんので、「もう少し先まで行ったら」ではなく、トイレを見つけたら利用を促してあげるようにしましょう。特に自然が多い場所へ行けば行くほど探すほうが困難になりストレスを与えてしまいます。
また、事前に渋滞などを考慮して携帯トイレを持参してもいいでしょう。オムツがはずれたばかりだと車中でおねしょをする子どももいますので、防水シートの上にタオルを敷くなどの対策も実践して見てください。
③車酔いや食べこぼしはどうする?
子どもの体はとっても繊細ですし、自分自身で体調を把握することはできません。風邪を引いていたから車で病院に連れて行こうとしたけれど道中で吐いてしまった、なんてこともあり得るでしょう。
車に酔いやすい、体調が悪いなどのときは、あらかじめ座席に大きめのバスタオルやレジャーシートを敷いておくと便利。車内が防水加工のシートでなければ汚れを簡単に拭き取ることが難しく、タオルやウェットシートでひたすら汚れを取り除かなくてはなりません。独特の臭いやシミがシートについてしまわないように事前に対策しておくといいでしょう。
臭いを消すには
まず、香料入りの消臭スプレーを吹きかけるのはなるべく避けましょう。いろんな匂いが混ざって余計に具合いが悪くなることもあるからです。特に車内は空気がこもりますので、大人でも具合いが悪くなるかもしれません。
まずは汚れた部分をタオルで拭き取り、アルコールスプレーで除菌をします。その後、重曹を水に溶かしたものをまんべんなくスプレーすれば、2日程度で臭いがだいぶ軽減されるはず。この方法は食べこぼしにも効果がありますので、ぜひ試してみてください。
④避けられない?ぐずり対策!
長時間同じ体勢だと飽きてきてぐずり始めてしまうのが子どもというもの。そんなときは、お気に入りのぬいぐるみやおもちゃで遊ばせてあげる、好きなおやつをあげる、保育園でのお遊戯で習った歌・子どもの好きな歌を一緒に歌ってあげる、など楽しい雰囲気を作ってあげましょう。
便利なのがDVDやタブレットで好きなアニメを見せてあげることですが、長時間近くで動画を見ていると車酔いや視力低下の原因になります。こまめに休憩をとって、リフレッシュもさせてあげてくださいね。
また、朝早く起こして車内を睡眠タイムにする・お昼寝タイムに出発するなど、子どもの睡眠リズムを利用してもいいでしょう。
⑤車内環境には敏感になろう
体温調整ができない乳幼児であれば、暑さや寒さ、喉の乾きやオムツの状況などを常にチェックをしてあげましょう。また、チャイルドシートの背中が汗ばんで蒸れていないか、休憩時に確認してあげてください。
エアコンの温度だけでなく、直接強い風が体に当たっていると風邪の原因になる場合もあります。ジリジリと差し込む窓からの陽射しも苦手な子どももいますので、紫外線防止フィルムや陽射しよけを設置するなどしてあげましょう。
また、真夏時には保冷シートが便利。熱くなったチャイルドシートの上におけば、すぐにひんやり涼しくなりますよ。
⑥“ちょっとだけ”でも置き去りはNG
毎年、真夏の車内に子どもを置き去りにして、熱中症で亡くなる悲痛な事故が起きています。真夏はエンジンを切った後みるみるうちに車内温度は上がります。
10分、15分だからいいだろうと思っても、窓を締め切った状態では夏だと15分で人体に危険なレベルにまでなってしまうのです。逆にエンジンをかけたままでも一酸化炭素中毒になる恐れがあるため非常に危険です。
真夏に限らず、小さなお子様一人を少しの時間でも置き去りにするのは避けましょう。
⑦チャイルドシートは必須です。
小さいお子さまとお出かけの際は、安全を守るためにも必ずチャイルドシートを装着しましょう。
正しく装着して乗車させるだけでも大きな事故を防ぐことができます。6歳未満の子どもは自分で自分の身を守ることができませんし、急発進や急ブレーキでは大きな衝撃を受けてしまいます。
ただし、誤った取り付け方をしていては効果は半減。取り付ける時の注意や今の子どもの大きさにあったチャイルドシートのタイプはこちらの記事でご確認ください。
まとめ
家族との楽しいお出かけは、子どもにとって素敵な思い出になります。
今回の記事を参考に、常に子どもを乗せていることに気を配り、安全で楽しいドライブを楽しんでくださいね。
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