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どれがベスト?マイカーローンあれこれ!【Vol.3 信販会社編】

どれがベスト?マイカーローンあれこれ!【Vol.3 信販会社編】
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この企画では3回にわたって各種マイカーローンの詳細をお伝えしていますが、今回は最後3つ目としてご紹介する中古車販売店で組む信販系マイカーローンについてです。業界経験者だからこそ知りえる「からくり」や、おトクに利用するための秘訣についてお伝えします!

 

金利が最高レベル!中古車販売店の信販系マイカーローン

中古車購入時に利用することの多い信販系マイカーローンの金利は、軒並み7,5~9%ほどですが、高いところでは10%をオーバーすることもあるため、以前解説した銀行系・ディーラー系の倍に近い金利水準になってきます。

数字だけ見ると、非常に高いと感じますよね?以下でその真相に迫ってみようと思います。

 

中古車店で紹介される信販系マイカーローンの金利はなぜ高い?

中古車販売店で紹介されるマイカーローン。「金利が高くて使えないよなあ」と思われた方もいるでしょう。中古車販売店で、担当者が何食わぬ顔ですすめてくるローンは、オリコ・アプラス・ジャックスなどといった、信販会社が提供している商品というだけで、販売店は紹介と手続き代行しているだけに過ぎません。

しかし、この「紹介と代行」という、それこそ数分で済んでしまう作業に、金利が高くなる秘密が隠されているのです。というのも、本来信販会社が設定しているマイカーローンの金利は「4,5~5,5%」程度です。であれば、なぜ中古車販売店での金利は高いの?という疑問が当然湧き上がりますが、実は「ネット金利」と呼ばれる信販会社の原価金利に、各販売店は「代行手数料」を自己裁量で加算することができるのです。

この代行手数料のことを、業界では「ローンバック」と呼び、中古車販売による利益に次ぐ大きなものとして販売店は重要視しており、平均2,5~3%を設定しています。そのため、7%以内であればかなり良心的、10%に近い高金利を提示してくる販売店は…と判断できるのです。

問題は、この代行手数料を販売店が自由に設定して良いことにあります。その存在を一般の人は知らず、「仕方ない」と受け入れることも多いため、それをいいことに10%を大きく超えるカードローン並みの金利設定をしている業者も少なからずいるようです。

そこでまず知っておきたいのが、銀行系やディーラー系は確かに金利が高めの方が審査も若干ながら緩やかになるものの、ローンバックの高低と審査基準は一切関連せず、基本的には同じ借入額・信販会社であれば審査結果はまったく同じです。

「中古車選びは店選びから」と良く言うように、車の状態チェックも大切ですが、購入を決める前にローン金利がどれほどになるかも、必ず確認しましょう。

少し話がそれますが、近年のインターネット普及により、ローンバックのからくりを知った一般ユーザーが、クレームの声を上げることも増えてきました。そして、これまで借金の過払い金請求に力を入れていた弁護士・司法書士会社が、その矛先を法外なローンバックの返還請求へシフトする動きが出始めています

中古車販売店だけでなく、新車販売代理店の中にも超高金利設定でローンバックを荒稼ぎしているところもあるらしいので、近い将来「ローンバック被害に合った方は当法律事務所へ」なんてCMが流れることになるかもしれません。

 

金利が高いけど審査は緩め

先ほど、ローンバックがいかに多く設定されていても審査には影響がないと述べましたが、そもそも信販系自体が、銀行系より高めの金利設定をしていること、そして中古車という新車よりもリーズナブルな価格帯であることが影響し、審査に通過しやすいのは確かです。

その点に関してはメリットと言えばメリットですが、前述したローンバックを含めると、返済総額が膨らむことには間違いないので、銀行系を利用できる条件の方は、少々手間がかかってもそちらを利用したほうがベストといえるでしょう。また、30万円クラスのお手頃中古車を購入するときは、現金一括で支払いを済ませてしまった方が金利負担がゼロになるのでおトクです。

 

信販系マイカーローンをおトクに利用する秘訣

銀行系は審査に通りそうにないし、現金一括なんてとても無理…。そんな場合は金利負担が多少増しても信販系を利用するしか手がありませんが、1つだけお得に利用するための秘訣があるので伝授しておきましょう。

それは、前述したローンバックを逆手に値引き交渉をすることです。正直ココを突かれてしまうと、中古車販売店のセールスマンは厳しくなってきます。

たとえば、総額150万円の中古車を金利設定9%(ネット金利:5%、ローンバック:4%)の店で、5年ローン/ボ―ナス返済無しで購入する場合、約36万8千円が金利負担となり、このうち約16万9千円ものローンバックが販売店にもたらされます。

ほんの少しの手間をかけるだけで、これほどの利益がほぼ労することなく手に入るのですから、「ローンバックは美味しい」と、販売店が辞められないのは当たり前です。

ここからが本題です。
銀行系やディーラー系の場合は頭金を入れたり、ボーナス時の増額返済設定をしたりした方が最終的な金利負担を減らせます。しかし、中古車の購入時に信販系を利用する際は、頭金・ボーナス時増額返済設定をせず、長期間のフルローンを組んでいったん販売店側に大きなローンバックを期待させ、それをエサに値引きを仕掛けた方が、おトクになることもあるのです。

ローンバックで得られる利益のすべてを値引きできるわけではありませんが、販売店にしてみれば車が売れないよりローンバックが多少減っても売れたほうがいいため、値引きの応じることも多くなってきます。そして、頭金やボーナスを溜め込んでおいて、繰り上げ返済や完済をすれば、一気に金利負担が減ることになります。

「ん?その場合ローンバック分はどうなるの?」と思われるでしょうが、繰り上げや完済によって減少したローンバック分は、販売店が信販会社へ返納する決まりになっています。

当然ながら、仮にフルローンで契約しても将来の経済状態がどうなるかなんて誰にも分りませんから、要求を呑んでいくらかの値引きをしたのに、翌月全額返済されたとしても、購入者に「値引き分を返してくれ!」なんて、理不尽な要求をすることはできません。

値引きと利息負担軽減の「いいとこどり」となるこの方法ですが、交渉時にローンバックなんて露骨な専門用語を使うと、相手に警戒されて値引き交渉が難航しかねません。ですので、「xxxの車屋より金利高いねぇ…、でもこっちの車がドンピシャなんだよなぁ~、もう少し安くしてほしいなあ….」などと金利は気になるけどあなたのお店で車を買う気はありますよ、という態度を示すと成功率が増してくるので、申し込みをお考えの際はぜひ試してみてください。

 

まとめ

全3回にわたり、マイカーローンはどれがベストなのかについて、参考となりえる情報をお伝えしてきました。

自分の条件にマッチしたローンを選択できれば、購入後のカーライフが安心かつ楽しいものになってきます。低金利なら銀行系とJA、キャンペーンの豊富さならディーラー系、審査が緩めで利用しやすい信販系と、それぞれジャンルごとに持ち味がありながら、同じジャンルでも国内の経済状態によって、金利などの商品スペックが変化します。

特にディーラー系は、親会社である新車メーカーの方針や、新車販売実績によって目まぐるしく変化するため、どのメーカーを選ぶにせよ事前リサーチを実施して、ご自身で購入時の金利や利用条件などをしっかり確認するよう心がけてくださいね。

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