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年末の大掃除に!愛車が長持ちする室内クリーニングのコツ【後編】

年末の大掃除に!愛車が長持ちする室内クリーニングのコツ【後編】

気づけば今年もあと2ヵ月足らず。家の中だけでなく、今年はクルマの中もしっかりと大掃除をしてみませんか?

この記事では前編に続き、クルマの室内のクリーニングを手順ごとに紹介します。開始から仕上がりまでのスピード感も大事ですので、手順に沿ってサクサクと作業を進めてくださいね。

前編はこちら

 

準備するもののおさらい

前編でも紹介しましたが、改めて準備しておくと便利な清掃グッズを再度提示します。

  1. 食器用洗剤・・・ハンドルやダッシュボード回りなど、普段手で触れる部分の皮脂汚れを落とす。
  2. 洗濯用洗剤・・・フロアマット及びフロア部分、天井やシートなど布製箇所のクリーニングはこれで十分。
  3. 革製ソファー用クリーナー・・・本革及び合皮製シートをきれいにする。
  4. 家庭用ガラスクリーナー・・・内窓の拭き上げに使用、液だれしにくい泡状の商品がおすすめ。
  5. 重曹・・・皮脂によるしつこい黄ばみや、食べこぼしによるシミを分解してくれる重曹は、家庭だけでなく車の室内クリーニングでも大活躍。小さな子供が乗る車でも自然由来なので、安心なのも◎。
  6. 弾力があるブラシ・・・洗車用でなくとも、100均などで普通に売られているものでOK、手に収まるサイズがおすすめ。
  7. プラスチック製の小さなほうき&チリ取り・・・こちらも100円均一にいけば、セットになっているものが購入可能。
  8. 拭き上げ用のタオル・・・拭き上げ用タオルは室内用とガラス用に2~3枚準備し、できれば毛羽立たない「ノンパイルタオル」がベスト。
  9. 仕上げ用ウェス・・・こちらも室内用とガラス用に2~3枚準備、わざわざ新品を購入しなくても、キレイな下着用シャツをカットして代用可能。
  10. 掃除機・・・コードレス掃除機が便利だが、延長コードを利用すれば家庭用の掃除機でも大丈夫。

 

手順とコツその⑤ 各シートをきれいにする

ここからは前編の続きです。

上から順に拭き上げ清掃を完了したら、次はドライバーや同乗者が座る各シートのクリーニングに取り掛かりましょう。最初に行うのは掃除機がけです。ヘッドレストには髪の毛が、背もたれや着座部分にはホコリや食べかすなどの細かいゴミが落ちているはずなので、それらを念入りに吸い取りましょう。

また、家庭のカーペットをきれいにするときに使う粘着ローラーを併用すると、掃除機では吸い取りにくい髪の毛やペットの毛、細かい糸ぐずなどがしっかり除去できるのでよりピカピカになります。

次に、使用されている材質に併せて2の洗濯用洗剤または3の革製ソファー用クリーナーで汚れを除去します。除去した後は固く絞ったタオルで数回水拭きをすれば完了です。布製はともかく革製のシートの場合、水拭きだけだと表面に水気が残る可能性も高いため、乾いたタオルで仕上げをしておきましょう。

なお、カー用品店ではシート専用クリーナーが数多く販売されていますが、効果に大きな違いはありませんし、最近の家庭用洗剤には除菌効果や、消臭効果がプラスされたものも多く、フレグランスも好きなものから選ぶことができるので、こちらの方がおすすめと言えます。

最近では、布製シートに撥水効果を与える、「シートコーティング剤」も出回っていますが、革製部分やウレタン部分にはみ出すとシミとして白く残ってしまううえ、乾燥させるまでに2~3時間が必要となります。

もともと浸水性の低い革や合皮製シートでは無用の長物ですし、実際に某メーカーのものを使用したこともありますが、毎日車を使用する場合は持っても1~2ヵ月が限界なので、手間と時間を考えると「汚れたときにすぐ拭き取る」を貫いた方が良いかもしれません。

 

手順とコツその⑥ フロア清掃を開始!

前編から続いた室内清掃もいよいよ大詰め。ここにきてようやくフロア、つまり床部分の清掃に取り掛かります。

基本的にマットを取って現れるフロア面は、よほど長期間清掃しなかったか荒っぽい使い方をしていない限り、それほどゴミは多く残っていません。大きなごみを回収する段階で7のプラスチック製の小さなほうき&チリ取りを使って予備清掃していれば、すぐキレイにできます。ただ、粒状の細かいゴミが大量にフロア繊維に入り込んでしまっている場合、家庭用掃除機ではパワーが不足し、うまく吸い取り切れないケースも出てきます。

そんなときの選択肢は2つ。1つ目は短毛で少々固めのブラシを用意し、繊維に張り込んだゴミを一ヶ所にまとめ、それを掃除機で吸い込む方法です。これなら自宅で簡単に実行できます。2つ目は、ガソリンスタンドによく設置されている、吸引力の強いコイン掃除機を利用する方法。

こちらなら少々繊維に張り込んだゴミでも、一気に吸い取ってキレイにできます。また、コイン掃除機は吸い取りだけでなく、空気圧でゴミなどを吹き飛ばせる「ブロア」という機能がついているので、こちらを利用すれば細かい部分に入り込んだゴミを、一気に吹き飛ばせます。当然吹き飛ばしたゴミは、主にフロアに飛び出すことになりますから、最初にブロアを使用してからフロアを掃除機がけしないと、2度手間になってしまうので注意しましょう。

コイン掃除機は一般的に100円の投入で2~3分程度の使用が可能ですが、この短時間で車内の隅々まで掃除機がけを完了させるのは、掃除に慣れていない方の場合、難易度が高くなります。ですので、シート部分の掃除機がけは家庭用で済ませ、ゴミの多いフロアだけコイン掃除機を利用するという合わせ技も使ってみましょう。

ちなみに、コイン掃除機の近くには、無料で利用できるマット洗い機が併設されていることも多いですが、水をかけながらローラーブラシで軽く表面をこする程度の洗浄能力しかありません。元々、プラスチック製やナイロン製のマットカバーに付いた、軽い汚れを除去することが目的の洗浄機なので、布製フロアマットの場合、お世辞にも満足する洗浄効果が得られる代物ではありません。その点を理解しておきましょう。

手順とコツその⑦ 難しい?内窓の拭き上げ

「内窓清掃なんてクリーナーで拭いておけばいいだけだから簡単」と考えている方が多いのですが、実は内窓をきれいにするのは、車のプロですら使用するケミカルやグッズ、方法などを日々試行錯誤重ねるほど大変です。

基本的な手順は4の家庭用ガラスクリーナーをガラスに吹き付け、8のタオルでまんべんなく拭き上げ、9の仕上げ用ウェスを使用して仕上げるという流れ。しかし、拭き上げ時にガラスの表面に付く水分は、あっという間に乾き、空中を漂うホコリなどを巻き込んで、筋状に残ってしまうことが多くなります。

目障りな筋跡を残さないコツは、「スピーディーに水分を除去すること」に尽きますので、大きなフロントやリアガラスは最低でも左右半分ずつに施行する箇所を分け、「汚れ落とし→仕上げ」を繰り返すようにしましょう。

また、ウェスなどに水分を吸収させるのではなく、力を抜いてガラスを素早く擦り、発生する「摩擦熱」によって、水分を飛ばしてしまうイメージで実施すると、仕上がりがより美しくなります。サイドガラスは、比較的すぐキレイにできますが、難関はフロントガラス(セダンの場合リアも同様)で、下手をすると実施前より視界が悪くなってしまう可能性もあります。

基本は逆シングルでのクリーニングで、右側半分を施工するときは左手で、左半分は逆の右手で実施した方が、腕の可動を考えると細かいところまで手が届きますし、拭き上げ作業もスムーズになります。

ヘビースモーカーで頻繁にタバコを吸う方の場合、タバコ臭の原因となるヤニは、天井だけでなくガラスにもベッタリとこびり付いています。そして、水拭きだけでも十分キレイになる通常の汚れと異なり、場合によっては専用クリーナーをもってしても、完全に除去できないこともあります。そんな時ぜひ試してほしいのが、水だけで頑固な汚れを落とせるメラニンスポンジを、ガラスクリーニングに利用することです。

要領は普通の拭き上げと全く同じ、水分除去をスピーディーにすることだけ注意すれば、ガラスに関してはほぼ完ぺきに、ヤニを除去することが可能です。

室内クリーニングで注意したいこと

以上が、プロが伝授する室内清掃・クリーニングの正しい手順とコツですが、実行するにあたり、2点だけ注意しておくことを補足します。

まず1点目。ここまでお伝えしてきた7段階にも及ぶ作業手順は、あくまでプロがお客様から「代金を頂戴するレベル」の室内クリーニングと同様のものであるため、全てを確実にこなす場合、一般の方なら作業完了まで軽く1~2時間程度の時間を要するはずです。

年末も近づいていますし、自宅の大掃除などのタイミングに合わせて本格的なクリーニングを実施するよう、時間をある程度確保する必要があります。日頃の洗車時などは、気になる箇所をかいつまんで少しずつ行えば、長期にわたって十分に綺麗な状態を維持することができるでしょう。

また、「ちょっと汚れが激しいかな」と自覚している場合や、フロアマットやガラスの数が多くて清掃に何かと手間がかかる大型ワンボックス車の場合は、ガソリンスタンドで有料の室内清掃を頼んだほうが仕上がりもきれいなうえ、所要時間も短くてすみます。

一旦プロの手できれいにしてもらえば、後は自分で汚れすぎないように気を配り、必要な箇所だけ清掃を実施すれば、清潔で居心地の良い室内をキープできるでしょう。

2点目ですが、ダッシュボードなどの「黒い箇所」の光沢を出すつや出し剤もいろんなものが販売されていますが、プロの立場から言えばあまりおすすめできません。光沢が出ると黒さが際立つためキレイに見えるのは確かですが、ハンドルやシフトノブに使用すると滑りやすくなってしまいます。また、ダッシュボードに光沢がありすぎると、日光やライトが反射しまぶしさを覚えるケースもあり、いずれも運転に支障をきたす可能性が出てきます。

さらに、つや出し剤は薄くのばして施工しないと、時間の経過とともに「塗りムラ」が目立ってくるので、完璧に下洗浄をしていないと、残った汚れごとコーティングする結果になることも。慣れていない方は使用を控えたほうが無難です。

 

まとめ

2回にわたって解説してきましたが、いくつかのポイントを抑えてさえいれば、市販されている専用グッズをあれこれと購入しなくても、家庭にあるものだけで十分愛車の室内をキレイに保つことができます。

何より、清潔な室内をキープした愛車でのドライブはドライバーだけでなく家族全員が楽しく心地よいものになります。ホコリや花粉などを減少させる効果も期待でき、家族の健康に寄与する一面も出てきますから、花粉症や気管支系のトラブルが気になる方は、是非半日を使ってまるっとクリーニングにトライしてみてくださいね。

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