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どれがベスト?マイカーローンあれこれ【Vol.1 銀行系・JA編】

どれがベスト?マイカーローンあれこれ【Vol.1 銀行系・JA編】

この企画では3回にわたって各種マイカーローンの詳細をお伝えします。

運転免許をゲットしたら、自分の車が欲しいなと思いますよね?
すでに持っている人でも、経年劣化による乗り換えや、気になる新型モデルが登場したことで車を乗り換えたいと考えるタイミングもあるでしょう。

最近では軽自動車でも装備の整った新車であれば総額が150万円を超えることも少なくはないため、新車購入や乗り換えはもちろん、中古車購入時であってもローンを組んで車を購入するケースが多くなっています。

そこで今回は、車の購入時に組むマイカーローンについて、「銀行系・JA」と「ディーラー・信販会社系」の2つにジャンル分けして解説します。それぞれの特徴や、メリット・デメリットなどを把握して、マイカーローンを選ぶときの一つの指標にしてください。

 

一番おトク?銀行系のマイカーローン

三井住友銀行や三菱東京UFJ銀行、りそな銀行などといったメガバンクはもちろん、地方・都市銀行やネット銀行のほとんどすべてで、マイカーローンは準備されています。

これらは新車購入の時はもちろん、中古車購入やドレスアップ資金としても利用可能です。主な銀行系のマイカーローンはこちらです。

商品金利(年率・変動金利)
三菱UFJ銀行「ネットDEマイカーローン」500万円超1.72%

200万円超500万円以下2.5%

200万円以下:2.975%

三井住友銀行「マイカーローン」4.475%
りそな銀行「マイカーローン」4.475%、住宅ローン利用者は1.9%に優遇
北海道銀行「マイカーローン」2,425%(固定金利の場合は3%)
住信SBIネット銀行「MR.自動車ローン」1.775~3.975%

地方に点在する信用金庫でもマイカーローンは取り扱いはありますが、これらは「銀行系マイカーローン」とひとくくりにされることが多く、一般的に2~4,5%程度の低金利に設定されています。

 

銀行系は審査が厳しいって本当?

銀行系のマイカーローンは金利が低い分、「審査がとても厳しいのでは?」と不安を持つ方も多くいます。しかし、新車ディーラー系や信販系はともかく、この後触れていくJAと比較して、特別厳しすぎるということはありません。

審査でチェックされるポイントは大抵次の4点となりますが、基本的には他の金融機関と大きな相違はありません。

  1. 年齢・・・満20歳以上で完済時満70歳以下(完済時年齢が満76歳であるところもアリ)
  2. 職業属性・・・安定した収入のある方(年金収入のみは基本不可)
  3. 年収・・・目安として200万円以上
  4. 信用情報・・・債務整理や長期延滞など過去に金融事故が無いこと

しかし、銀行系のマイカーローン審査では上記以外にも「勤続年数」と年収に対する「年間返済比率」を重視する傾向にあります。勤続年数については、1年以上の勤続が目安となっていますが、就職先が大手企業や有名企業だったり、年収が目安の200万円を大きくオーバーしていたりする場合は、その限りではありません。

勤務形態は確かに正社員の方が有利になりますが、派遣・契約社員であっても、2・3年と安定して勤務をしている場合は、審査をパスすることも多くなります。ただし、アルバイト・パートの場合、年収200万円を大きく超えるような高額バイトを何年も続けているケースを除き、銀行系やJA・労金でマイカーローンを組むことは、現実的に難しくなります。

年間返済比率は、年収に対して「35~40%以下」がその目安とされていますので、金利計算を省いた状態で、A銀行が目安とする返済比率が「40%」だとしたら、300万円の新車を3年ローンで返済する場合、

300万円÷3年=100万円
100万円÷40%=250万円

という計算になり、年収250万円以上でなくては審査に通過しにくい、ということになります。ここで、「ん?年収250万円なら楽にクリアしてるぞ!」と安心する方もいるかもしれませんが、マイカーローンの審査でチェックされる年間返済比率は、住宅ローンなどの他ローンやクレジットカードの返済、消費者金融の利用による返済額も合算されます

そのため、他の借り入れが多いと、マイカーローンの返済比率はクリアしていても審査不合格になるケースもあります。

 

銀行系マイカーローン審査を通過するコツ

勤続年数や勤務形態は、そう簡単に変えることはできませんが、その点をクリアしているにも関わらず、「年間返済比率を見ると厳しいかも」という場合は、次の審査不合格を回避しやすくなる「コツ」を実践してみてください。

1.一定額の「頭金」を入れてローン総額を減らし、結果的に年間返済比率をダウンさせる

もっとも一般的かつ簡単な方法ですが、「貯金もないし頭金なんて入れられない」という人もいらっしゃるかもしれません。その場合は今乗っている車を売却しそれを頭金に充てる、という方法も考えてみてくださいね。

注意したいこと

ここで一点だけ注意してほしいことがあります。

銀行系マイカーローンを利用する際は、今乗っている車を間違ってもディーラーへ下取りに出してはいけません。なぜなら、新車ディーラーが行っている下取りは、新車の販売価格から下取り査定相当額を値引きして残りをディーラーローンで販売するスタイルになっているため、「現金」として受け取れず銀行に頭金として転用できないからです。

また、ディーラーの下取り査定額は、ガリバーやビッグモーターなど、有名どころの買取チェーンの査定額より基本的に安いことが多く、損をすることもあります。ですから、銀行系マイカーローンを利用するには、「一括査定サービス」で複数社の査定額を比較し、最も高く買取査定した業者から、頭金に転用できる「現金」をゲットするようにしましょう。

2.新規購入で売却できる車がない場合は、「返済期間を延ばす」

この方法なら、年間の返済比率を大きく引き下げることも可能です。先ほどの例で言えば、3年としていた返済期間を5年に延長するだけで、審査にパスしやすい年収の目安が「150万円」程度まで下がってきます。

もちろん、返済期間を伸ばせば、その分金利負担総額が増加しますが、銀行系の金利設定は非常に安いため、審査に不安があるからと信販系マイカーローンにスイッチするより、かなり負担が少なくて済むのです。

 

組合員しか利用できない?と思われがちなJAのマイカーローン

テレビCMも頻繁に流れるJAのマイカーローンは、銀行系を下回る低金利がアピールされていますし、「なんとか利用できないかな」と考えている方も多いことでしょう。また、JAは農業に従事していなければ利用できないのでは?と、勘違いしている方も多くいますが、言ってみれば「ゆうちょ銀行」のような存在であり、誰でもマイカーローンを申込むことができます

JAバンクが提供しているマイカーローンは、地方によって若干内容が変わり、他ローン商品などの利用状況で金利が優遇されることもあります。そのため、まちまちではありますが、おおむね1,8~3%という低金利さが最大の魅力です。

また、JAとの接点がない若年層の利用拡大や、農業従事者の高齢化を意識しているためか、銀行系が満20歳~満70歳までが貸付対象なのに対し、JAは満18歳から申込可能(※)で、完済時の年齢制限も、満70歳以上である場合がほとんどです。

※未成年の場合は連帯保証人が必要です。

 

組合員にならなくてはならない場合もある

先ほど、JAのマイカーローンは「誰でも」申込みできると言いましたが、農業が盛んな地方を中心に、一部では組合員でなければマイカーローンを利用できないケースもあります。

JA組合員には2種類あり、1つ目は正組合員で農業に従事していることが加入条件ですから、そう簡単に正組合員になることはできません。ただもう1つ、「准組合員」という入組方法があり、こちらは地方によって異なるものの、数千円~1万円の「出資金」を収めることで、農業に従事していなくてもれっきとしたJA組合員になることができるのです。

また、出資金ですので入組したJAに大きな利益が発生した場合、出資金額に応じた配当金が受け取れますし、マイカーローン金利や他のローン金利優遇制度があるJAも、たくさん存在しますから、無駄な出費になることもありません。なお、マイカーローンを完済し、組合員である必要がなくなったと退組する際には、出資金は返還されます。

毎年11月末である解約受付期限までに手続きを済ませ、翌3月末の出資総会で承認されてはじめて返還されるので、解約タイミングには注意しましょう。

 

JAマイカーローンの審査基準

マイカーローンに限らず、JAのローン商品全般に言えることですが、審査の合否ついて銀行系と比較すると、年収と返済比率に関しては銀行系より若干ハードルは低く、勤続年数も1年以上ならば、比較的通りやすいと言えます。

その中で、JAの審査が厳しいと感じる項目が、正社員だとか契約社員などの「職業属性」に関することです。契約社員や派遣社員はともかく、アルバイト・パートをしている方の場合、JAマイカーローンの審査に合格することは、かなり難しくなります。(農家・正組合員を除く)

中には本人の信用情報や他の借り入れ状況に、何らかの問題があったのかもしれませんが、10年勤続している公務員の方が、JAマイカーローンの審査で不合格に終わったケースもありました。反対に、契約社員や派遣社員であっても、次のように長期に渡ってJAとの良好な関係を築いていれば、あっさり審査を通過したというケースも多々あります。

  • 給料振込口座としてJAを長期間利用している
  • JAにいくらかの貯金がある
  • 過去にJAのローンを問題なく完済した
  • 現在JAのローンを利用中で滞りなく返済し続けている

もともとJAは、食と農を基軸に助け合いの精神をモットーとして組織されている団体ですので、「付き合いの深さ」を審査に反映させる傾向にあります。ですので、JAとこれまで何の付き合いもなかったユーザーが、金利の安さから飛び込みで申し込んでも、条件的にかなり良いケースを除き、審査をパスしない可能性もあるので注意が必要です。

 

まとめ

今回解説した銀行系、JAのマイカーローンは何と言っても低金利が魅力。新車・中古車いずれも利用はできますが、借入金額が高額になるほど当然ながら審査のハードルも高くなります。

また、ディーラー・信販系のマイカーローンと比較して、申込から融資開始までに時間がかかってしまうのもネックです。とはいえ、返済時の負担を大きく減らせるのは大きなメリットですので、今回お伝えした審査ポイントと自らの条件をしっかり見合わせてから比較検討をしてみてくださいね。

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